大塚東公園の遊歩道脇に生育している「センボンヤリ(千本槍)」。キク科センボンヤリ属の多年草で山地や野原などの日当たりの良い場所に生育する多年草で日本全土に分布している。花は春型の開放花と秋の閉鎖花の2タイプがあり写真は閉鎖花から出来た果実。草丈は春は15~20センチ程度だが秋は30センチほどになる。センボンヤリは高尾山系では良く見掛けるがこの界隈では個体数は少ない。
長池公園“築池”前に生育している「メギ(目木)」。メギ科メギ属の落葉低木で4~5月に淡黄色の下向きの花を咲かせ果実は秋に赤く熟す。果実は長さ1センチほどの液果で中に種子が2個ある。枝には鋭いトゲが多くあり「コトリトマラズ(小鳥止まらず)」の別名がある。名前はメグスリノキと同じように古くから洗眼薬として利用されていたことに由来している。
蓮生寺公園“さえずり橋”下の湿った草地に生えている「ムカゴイラクサ(珠芽刺草)」。イラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草で雌雄異株。花期は8~9月で茎の上部に雌花序を付け茎の下部に雄花序を付ける。この花による種子繁殖のほか葉腋に零余子(むかご)を作り栄養繁殖も行っている。零余子は直径4~8ミリで触るとポロリと取れる。