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チョウジザクラ・1~品種

 柏木小学校付近の遊歩道で見られる「チョウジザクラ(丁子桜)」。バラ科サクラ属の落葉小高木で野生種のひとつ。
 サクラの園芸品種は分類によっては200種とも600種とも言われるが、現代の植物分類学では自然分類を目指す生物学種と言われる種の概念をもとに分類している。生物学種は個々の生物の進化系統に基づいて、互いに交配し得る集団がひとつの単位となり親と子供が多少顔かたちが異なっても同じ種として扱う。
 この考え方で分類するとサクラ類は世界におよそ100種、日本に10種しか分布しておらず、それらはヤマザクラオオシマザクラカスミザクラオオヤマザクラマメザクラ、タカネザクラ、エドヒガンミヤマザクラ、カンヒザクラ(野生のカンヒザクラは石垣島の一部のみ)と本種のチョウジザクラになる。
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オクタマスミレ・1~高尾山冨士道

 エイザンスミレヒナスミレの交雑種の「オクタマスミレ(奥多摩菫)」。牧野富太郎博士が奥多摩で発見したので名付けられているが、奥多摩だけではなくエイザンスミレとヒナスミレが多く咲く場所に出現するようだ。写真の花はヒナスミレに似ているが葉には切れ込みがありエイザンスミレの性質が出ている。これは高尾山“冨士道”のもの。
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フジキ・1~冬芽

 高尾山“1号路”に生育している「フジキ(藤木)」。マメ科フジキ属の落葉高木で福島県以南に分布している。幹の太さは直径70~80センチで見上げると樹高は20メートル以上はありそうだ。フジキは5年に一度しか開花しないようだが今年はどうだろうか。この存在を教えていただいた方によると少なくとも3年は咲いていないようだ。そうなると今年か来年に咲くかも知れない。花期は6~7月でマメ科特有の蝶形花を付け花後は豆果を稔らせるが是非見てみたい。写真は枝の上部にある冬芽を望遠で撮って更にトリミングしたものでわかりにくいが、裸芽は薄くて白い袋状のものに包まれている。
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タカオスミレ・1~開花

 奥高尾“日影林道”に咲く「タカオスミレ(高尾菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でヒカゲスミレの変種。高尾山で最初に発見されたために名付けられており、ヒカゲスミレの葉が緑色なのに対して本種はこげ茶色~暗紫色になる。“高尾の春”には出会いたい花のひとつ。
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アカオニタビラコ

 キク科オニタビラコ属の「アオオニタビラコ(赤鬼田平子)」。最近、オニタビラコを“赤鬼”と“青鬼”に区別することになったようだ。アカオニタビラコの花茎は通常は1本で大きい茎葉が数枚付き、ロゼットには赤い部分がある。一方アオオニタビラコの花茎は多数あり茎葉は付かない。またロゼットは緑色で赤い部分が無い。アカオニタビラコの花径は8~9ミリでアオオニタビラコは12~13ミリある。次は“青鬼”を探してみよう。
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ナタネタビラコ・1~開花

 東京都立大学北側の道端にポツポツと咲いている「ナタネタビラコ(菜種田平子)」。キク科ナタネタビラコ属の一年草でヨーロッパ原産。昭和27年(1952年)に北海道で初めて見つかり昭和34年(1959年)には神奈川県で発見されるなど各地で帰化しているのが確認された。オニタビラコやヤブタビラコに似ているが花径は15~16ミリでひと回り大きく、また葉の形が全く異なる。写真の花の横に見えている葉は下部のもの。
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ハルニレ・3~雌性期

 雄性期では赤紫色の雄蕊が目立っていたが、雌性期になると雄蕊はすっかり無くなって花序には白い雌蕊の柱頭が目立ってくる。個体によっては柱頭が淡紅色のものもあるようだ。この界隈ではアキニレは普通に見掛けるがハルニレはほとんど見られない。
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ハナネコノメ・1~蛇滝道

 裏高尾“蛇滝道”で多く見られる「ハナネコノメ(花猫の目)」。ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で山地の渓流沿いなど湿気の多い場所に生育する。花径は4~5ミリで花弁のように見えるものは萼片。雄蕊は8本で花粉を出す前の葯は紅色。花粉を出すと黄色くなる。やはりこの花は毎年見たい。
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イケノミズハコベ

 府中“郷土の森公園”付近の多摩川の水辺に繁茂していた「イケノミズハコベ(池の水繁縷)」。オオバコ科(←アワゴケ科)アワゴケ属の多年草でヨーロッパ原産。平成2年(1990年)に山梨県で初めて発見され各地に帰化している。多摩川では在来種のミズハコベも多く生育しているが、ミズハコベの沈水葉は線形になるのに対して本種は気中葉と沈水葉がほぼ同形になる。
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ハルニレ・2~雄性期

 ニレ科ニレ属の「ハルニレ(春楡)」。日本原産のニレで春に花を咲かせることから名付けられている。北海道から九州まで広く分布しているが、アキニレが暖地に多いのに対してハルニレは北日本に多い。写真は雄性期の花序でひとつの花には4本の雄蕊がある。葯は赤紫色で花粉を出した後は抜け落ちる。これは裏高尾のもの。
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