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ハルニレ・2~雄性期

 ニレ科ニレ属の「ハルニレ(春楡)」。日本原産のニレで春に花を咲かせることから名付けられている。北海道から九州まで広く分布しているが、アキニレが暖地に多いのに対してハルニレは北日本に多い。写真は雄性期の花序でひとつの花には4本の雄蕊がある。葯は赤紫色で花粉を出した後は抜け落ちる。これは裏高尾のもの。
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レンプクソウ・1~植物分類体系

 堀之内地区の農道で見られる「レンプクソウ(連福草)」。ガマズミ科(←レンプクソウ科)レンプクソウ属の多年草で草丈は8~10センチ。早春に茎頂に5つの花が集まって咲く。ひとつの花の直径は4~5ミリで頂部の花冠は4裂し側部の花冠は5~6裂している。昔、フクジュソウの長い地下茎を抜いた時にこの花が連なって付いてきたことで名付けられているが、おそらく長い歴史の中でそんな偶然はその一度きりだっただろう。
 さてPart5でも触れたがAPG新体系でのレンプクソウの取り扱いについて復習しておこう。レンプクソウ科は以前はレンプクソウ1種だけの小さな科だったが、植物分類の新APG体系ではスイカズラ科のニワトコ属やガマズミ属を従え200近い種を有する大所帯となりレンプクソウが科の親分になった。しかしガマズミ科の学名が1820年に、レンプクソウ科の学名が1839年にそれぞれ発表されており、ガマズミ科のほうが古く名称の優先権があるのでガマズミ科の名を用いるべきであると提起され、2017年7月の国際植物学会議で正式に“ガマズミ科”の採用が決定した。
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スミレ・1~長久保交差点

 東京都立大学付近の長久保交差点は数年前は「スミレ(菫)」が大群生を作っていて私は“すみれ交差点”と呼んでいたが、昨年あたりから数が減り始め今年はポツリポツリと数株しか見られない。スミレは多年草だがあまり長くは定位置に留まらず更に居心地の良い場所を求めて移動してしまうようだ。またどこかで大群生を見せて欲しい。
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