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ジュンサイ・2~雌性先熟

 長池公園”長池”で令和元年(2019年)10月から“かいぼり”が実施され水抜き後に外来魚を捕獲して5か月以上の池干し後、令和2年(2020年)4月に水を戻した。そして美しくなった長池にはカンガレイコウガイゼキショウなどが姿を見せ始め、夏には様々な水湿性植物が繁茂した。“かいぼり”中に池底の泥を自然館の埋土種子試験区で観察していると、池底で眠っていた埋土種子がいくつも目覚めた。そのうちのひとつが「ジュンサイ(蓴菜)」で、公園によると昭和34年(1959年)の調査では生息が確認されていたが昭和42年(1967年)の干ばつなどの影響で完全に姿を消したとされ、東京都のレッドリストでは『絶滅種(EX=Extinct)』に分類されている。記録で確認できる範囲では61年振りの復活だった。
 その後、自然館の中庭テラスで成長が見守られ私も時々見に来たがなかなか増える様子が見えなかった。しかし今年になって漸く水中に蕾が出来て今月10日に開花した。花は直径2センチほどで萼片(外花被片)と花弁(内花被片)が3枚ずつあり午前中に咲き午後には萎む。ジュンサイは雌性先熟で写真では7~8本の雌蕊が見え柱頭には細かい毛のようなものがある。開花2日目は雄性期になり同じように昼過ぎに萎みわずか2日間で花は終わって沈下する。公園によるとこの個体群が東京都で唯一の自生のようだ。ジュンサイはハゴロモモ科(←スイレン科)ジュンサイ属の多年草。
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チョウセンアザミ・1~開花

 秋葉台公園に植えられている「チョウセンアザミ(朝鮮薊)」。キク科チョウセンアザミ属の多年草で地中海沿岸原産。江戸時代にオランダから渡来したと言われ、フランス料理やイタリア料理などでは「アーティチョーク(Artichoke)」と呼ばれこの蕾の中心部を食材にしている。“朝鮮”の名前が付いたのは“外来種”の意味だろう。日本では食材としては利用されずもっぱら観賞用に栽培されたようだ。花は筒状花だけからなる複合花で直径は12~15センチ。1本の筒状の長さは3~4センチある。
 ところで昨日、6回目のコロナワクチン接種を受けたが今日は発熱も倦怠感もなく全くの平常。昨夜に腕の痛みが少しあった程度でジムではルーティンのウエイトトレーニングをこなしてきた。その後のサウナで毎日気持ち良く整っている。
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