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アカショウマ・2~花

 高尾山系でこの時期に良く見られる「アカショウマ(赤升麻)」。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で花は純白だが根茎が赤みを帯びるようだ。サラシナショウマとともにこの根茎を生薬として利用したことで名付けられている。小花の花弁は5枚で長さ3~4ミリのヘラ状。雄蕊は10本で雌蕊の柱頭は2裂している。
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エゾスズラン・1~高尾山1号路1

 ラン科カキラン属の「エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)」。北海道~九州の落葉広葉樹林や針葉樹林の林床、海岸のクロマツ林などにも生育している。花色に変化が多く山地で見られ花が緑色のものをエゾスズランと呼び、海岸で見られる花が黄色を帯び唇弁の内側が赤褐色のものをハマカキラン(浜柿蘭)と呼んで分けていたが、DNA情報では区別が見られずAPGⅢ分類では同一種とされている。また「アオスズラン(青鈴蘭)」の別名がある。写真は高尾山“1号路”のもので開花前の様子。
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ヒメカナワラビ

 オシダ科イノデ属の「ヒメカナワラビ(姫鉄蕨)」。福島県以南の山地の岩場や斜面に生育している。葉身は40~70センチになる常緑性シダだが、写真のものは長さ10センチにも満たないミニサイズ。それも虫に喰われて風前の灯だ。また元気な時に出会いたい。ヒメカナワラビの小羽片には葉柄があり良く似たオオキヨズミシダと区別できる。これは別所地区のもので地元の愛好家の方が見つけられたとのことだが、栽培種の逸出や造成土に混入していた可能性が大きいようだ。
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