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ハチク・1~開花

 中山地区の雑木林で見つけた“竹の花”。節上の隆起線が2本あるのでモウソウチクとは異なり、やや小振りなのでマダケではなく、節から枝が2本出る特徴からこれは「ハチク(淡竹)」だろう。イネ科マダケ属で北海道から九州まで全国的に見られる。ハチクの開花周期は120年に一度と考えられており、直近では1908年頃に日本全国で“一斉開花”したという記録が残っている。その後2010年代から各地で開花報告が聞かれ始めこれから開花のピークを迎えるのかも知れない。
 タケは種類によって数十年~百年に一度、一斉に花を咲かせた後、枯れる珍しい生態(一回繁殖性)で、これは昔から不吉の前兆などと言われている。今日、首都圏一都三県では再び緊急事態宣言が発出され、今のコロナ禍と結びつけたくなるがそれは迷信。スティービー・ワンダーも『理解できないものを信じていたら痛い目にあう』と警告している。120年周期であれば一生の間に見られない人もいるわけで、ここで偶然見つけたのは非常にラッキーだったと考えよう。

『SUPERSTITION(迷信)』
作詞・作曲・歌・Stevie Wonder 1972年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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コナラ・6~紅葉

 富士見台公園で綺麗な色付きを見せていた「コナラ(小楢)」。ブナ科コナラ属の落葉高木でこの界隈では多く見られる。かつて武蔵野の里山では雑木林に植えられ、薪炭として利用されていた。
 さて“林”と“森”の違いは、面積や樹の本数などの基準があるわけではないが、大規模なものが“森”であり、小規模なものが“林”と理解していた。先日のテレビのクイズ番組では、人の手が加えられているものはどんなに広くても“林”であり、人が全く手を付けていないものが“森”とのことだった。例えば樹が多く生えている山を遠くから眺めてみるとスギの植林が明確にわかることがあるが、これは“森”ではなく“林”ということになる。雑木林も里山に住む人が常に手を入れて整備していた。
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