アマチュア無線局 JO1KVS

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コンパウンドについて

2017年11月25日 00時03分00秒 | アマチュア無線
 コンパウンドと言う言葉の意味は磨き粉ではなくて、何かの混ぜ物すべてを指すのが本当のようですが、塗装の世界では研磨剤のことです。

 塗装後に艶を出すために塗装表面を磨きます。
 ノンポリッシュと言われる塗ったままでも素晴らしい光沢を出す技法もありますが、普通にガン吹きすれば大抵は柚子肌に仕上がります。
 この柚子肌がいいんだ、と言う場合もあり、ここからごっそり削ることなく軽く研磨と言うこともあります。僕が中学生の頃にワックスがけしたISUZUエルフは柚子肌だったと記憶しています。

 さて、今普通に走っているピカピカの乗用車達は柚子肌ではなく、クリア層をまとった鏡面仕上げがほとんどです。
 色をガン吹きして、パールを含んだクリアをガン吹きして、クリアをガン吹きしてと、三層パールにしたりといろいろありますが、最後はクリア層で仕上げられています。

 そのクリア層を柚子肌から鏡面に仕上げていくのが研磨作業。

 まずはそこそこ艶のあるクリア層に大胆に水研ぎペーパーをかけていきます。エーッとお思いでしょうが紙ヤスリ、かけちゃうんですよ。番手は1000くらい。軽く撫でると柚子肌のでこぼこがよーく見えます。続けていくとみるみる白く曇っていきます。せっかくクリア塗ったのにザラザラの艶消しに。すっかり平らになったら番手を変えて傷を細かくしていきます。1500、2000と言う感じに。
 だいぶ滑らかになりますが、曇ってます。紙ヤスリですから。

 続いて登場するのが細目、又は極細目のコンパウンドです。ペーパー2000番の傷が消せるものを使います。ここですでに結構な艶が出てきます。
ペーパーのキズを消すところまでが役割なので艶出しの深追いはしなくていいです。極細目でペーパーの傷が消えないときは細目に戻ってください。

 続いて鏡面仕上げに進んでいきます。ここでは超微粒子コンパウンドを使います。極細目で艶が出ているとは言え、極細目な傷がついているので、光の当たり具合によってはうわっと見えちゃうわけです。これをさらに細かいキズにしていく作業です。
 結局最後まで傷があることには違いないのですが、どんどん細かく、そして軽く研磨していくことで究極に平らに近づけるのがこの作業です。

 昆虫がガラスに止まりますよね。ピカピカなのにどうして?
 中には吸い付くとか何かの液でとまる奴も居ますが普通はガラスのでこぼこに脚の先を引っ掻けているんです。
 昆虫にしてみればガラスだって容易くとまれるくらいでこぼこなんです。
(究極に磨いたガラスは虫もとまれないんですよ。ハエが滑り落ちる。(笑))

 先日紹介したドイツ製のコンパウンドは超微粒子を超えた超超微粒子。磨きのプロの方でも普通はここまで使いませんが、どんなもんだろうと買ってみたものです。
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