FRP製の骨10本の巨大傘を改造して造ったアンテナです。
6角形はHexagon、10角形はDecagon、
6角形のアンテナがHexBeam、だから10角形のこのアンテナはDecaBeam?
基本設計は6角形のHexBeamです。
元々はこういう形
これを変形させたのがこれ
輻射器はM型に折ったダイポールアンテナですね。
ようするに変形2エレ八木です。
これを10角形の傘に近い形で沿わせて、10角形のDecaBeamを作ります。
A
給電部から左右に展開する内角はHexBeamで60度。でも10角だと丁度60度の角度はありません。内角36度ではきつそうなので骨二本で72度。少し広いけどこの骨の方向に引っ張って輻射器を張ってみました。外周が不足してしまい、輻射器の両端と反射器の両端がぶつかってしまいました。それぞれ外側にぶらさげて離しました・・・実験なのでいいでしょう。
反射器は輻射器の反対側の外側の縁に沿わせて張るだけ。
この状態で各エレメントの長さをカットアンドトライ。
目的周波数でSWRが落ちました。が、まだ変な特性です・・・。反射器の長さが不足しているかも。
エレメントの長さはまだ詰め切れていません。
CQ誌6月号の記事で波長比で計算しなおしたり、ネット上からデータを拾って真似をしてみました。
MMANTでシミュレーションしてみるのもいいかも。
最後に自宅で給電部の開度を60度に近づくように改造。
角(骨)の無いところでワイヤーを折らないといけないので、外側の紐になんらかの工夫が必要です。
こんな形になりました。
B
10角なので角の使い方を変えればこういうバリエーションもあります。
C
結果に大差は無いと思います。Hi
作りやすいのは骨の角とエレメントの角が一致するAのタイプです。
6角形のFRP製の巨大傘が見つかれば基本通りに作れて便利ですね。
外周は元の傘の縁と同じ長さで細い紐を取り付けています。傘の布を取り外すつもりでしたから。
布の縁とキャップはそのまま残したほうがエレメントをかけやすいので残しました。
外周は3本の細いもの(傘布の縁、紐、エレメント)がかかっている状態です。まだ改良の余地ありです。
6角から10角でも似たようなアンテナは作れる、ということは究極の無限多角形=円形でもエレメントの張り方でビームが作れるということです。
CircleBeamですね。
絶縁体で円周3mの輪があれば出来ます。直径96センチですから、2エレとしてはかなり小型のアンテナです。
弾力のある素材で作れば、直径32センチに畳めます(円形レフ板で検索してみてください)。これはいいかも。
実はこの手の多角形アンテナで3エレをやられている方もいらっしゃいます。恐らくサイズが大きくなりますが、要は外周とか対角線を利用したエレメントの張り方次第。木造住宅の屋根の中にワイヤーで八木を張るのも似たようなもの。なかなか楽しめますね。
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