その昔、モービルハムが格好良かった。
無線車 というステッカーが貼ってあったりもした。
少年にとっては憧れの車だった。
無線を初めてみんなでアンテナ付けて走り回った。
アンテナは長ければ偉かった。
当時50MHzによく出ていた。
1/4波長で1.5m、それではあまり偉くない。3/8波長という、今では売っていない2m強のアンテナを、風圧で曲げながら高速道路を走る姿が格好良く思えた。
凝っている人達はなんとバンパーから5/8波長という、3m以上もあるエレメントを付けて走っていた。すごく格好良かった。(笑)
当局は今でもめげずに長いHFのアンテナと、長いV,UHFのアンテナを振り回して走り回っています。
すごく怪しい存在です。
時折気がついてこっちを見る人がいますが、それは羨望の眼差しではありません。
見ちゃダメよ、という感じで目を背けます。
残念なことに少年たちもほとんど興味を示しません。
でも少女たちはよくアンテナに気が付きます。そして、ゲラゲラ笑っています。変なモノを見て喜んでいるだけです。母親と二人で爆笑している親子も居ました。
(゜~ ゜)うーん・・・・
でもあの日以来、ちょっと世間の目が変わったような気がします。
災害時には無線車ほどあてになる存在は無いからです。
携帯も有線もダメ。普通の人に出来ることは、声を出すこと、音を鳴らすこと、身振り手振り、旗を振る、光で合図、何か表示すること、あとはのろし?、これしか手段がありません。無線車だけがかなり確実な、しかも生の声で通信が可能なのです。
ちょっと格好いいかも。
でも本当は、無線って面白そう、っていう目で見てもらいたいな。