長電話

~自費出版のススメ~

ジョンレノンは平和の使者?

2009-09-18 | アート
リマスターBOXセット発売に伴うビートルズのアルバム・シングルの人気投票がヤフーで行なわれていて、結果がでたようです。シングルではベスト10に「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」が入っていたり、アルバムでもリリカルな「ラバーソウル」が「レットイットビー」を抜いて4位に入っていたり、20年前なら考えられない渋いランキングになっておりました。

「抱きしめたい」や「シーラブズユー」など、ストーンズなら「サティスファクション」「ジャンピングジャックフラッシュ」に当たる初期の名曲はスルーされ、バラードが人気の中心となり、ますますビートルズのロックンローラーとしての側面は忘れ去られようとしています。

特に死後、オノヨーコの熱心な平和活動によって、ジョン・レノンはほとんど「平和の使者」のような存在に祀り上げられ、彼のネガティブな部分にまったくスポットが当たらなくなり、若い人にハードな曲(例えばコールドターキー)を聞かせたりすると「ジョンってこんな曲も歌っていたんだ、びっくり」となるケースも増えているようです。「だいたいやなあ・・・」と説教のひとつもしてやるべきですかね。

私は好きな曲と言われれば、「ハッピネスイズアウォームガン」や「フォーノーワン」を挙げますが、決してベストだとは思いません。いいと思う曲と好きな曲は別だったりもするのです。この投票結果はいろんな人が逡巡しながら投票したんだなと思われ、それはそれで面白いものですね。