長電話

~自費出版のススメ~

見所のあるテレビ番組

2009-12-04 | アート
見所のあるテレビ番組

旅番組の大半は「食」がメインで、休日、平日ならば食事時に放送されるものです。そういう意味でいえば、NHKの「ブラタモリ」は一切「食」を扱わない異色な企画。かつて上杉清文や南伸坊、赤瀬川源平などが組織した「路上観察委員会」~「タモリ倶楽部」の流れを汲む「ゆるくない」番組です。

最近の町起こしは「ゆるキャラ」にばかり頼り、地方がますます退廃していく中、こういったディティールにこだわった企画はNHKならびにタモリならではの視点で、視線はやるけど、記憶にとどまらない「でぶ屋」や「勝手に観光協会」は録画する気にはなれませんでしたが、「ブラタモリ」だけはきっちり録画をしています。

都心から少々離れた場所に事務所を構えると、取引き先との関係でどうしても外出が多くなり、売り上げは変わらないのに忙しくなったような気分になり、夜中に帰ってきたりすると勤め人のように「くたびれ」て、タメイキをついたりしますが、そういった気分に合うのがTBSの「深夜食堂」。シオシオさんに勧められて見始めた、つげ風の作風で有名な映画監督・山下敦弘などが演出を担当するこの番組もお気に入りのひとつです。

大規模に資本が投入された映画で、万人受けを強いられ、レベルを落とすしかない有能な作家、監督もいますが、テレビ東京で放映された「週間真木よう子」など、ターゲットを絞った視点の散漫にならない企画は歓迎です。