長電話

~自費出版のススメ~

納得のひきこもり

2009-09-02 | アート
「書を捨てよ、町へ出よう」とは寺山修司の言葉。東京にきて驚いたのは街を歩くだけで相当な情報が手に入ることでした。寺山の言葉にはもっと生きた情報を浴びろという意味合いがあったのかもしれません。

このところ忙しく、ネタがスポーツか政治になってしまっています。じっと仕事をしていてもスポーツと政治は毎日情報が提供されるのですが、アート系は自分からアプローチしないと情報が得られません。垂れ流される情報に満足し、他人のコメントに相槌をうち、そのうちそのコメントを自分が考えたような錯覚に陥ってしまうというネット環境の下、感覚は麻痺・腐敗していきます。

ひきこもり、ニート、ネトゲ廃人と、社会に適応できない人達が増え、ヤレヤレ困ったもんだと他人事を決め込んでいたのですが、身近にもそういった人が現われだし、なるほど、こういうイキサツでどつぼにはまるのか、と事情を知っているだけに腑に落ちるところもあり、その境遇に至る無理からぬ理由に納得したりしています。