酔っ払って、地下鉄から地上に出たら、そこは水天宮だった。
去年の夏は、南千住でした。私は事務所から遠い所で飲むと、50%の確率で家に帰れません。運のいい時は10年遭っていない知り合いが、電車で私を見つけて、危険を知らせてくれたりもすることもありましたが、大方、飲むと電車で泥のように寝てしまい、この世の果てまで運ばれてしまいます。
水天宮は、駅前だけの印象だと、門前仲町や浅草橋に近く、南千住と違い、私には快適。街は私に「ウエルカム」な様子で、まずは安心し、駅前にある駐車場の隅に歩道から死角になっている場所を見つけ、篭城を決め込みました。
面倒くさがって目立つところに寝ると、「通報」という、さらにやっかいな事態になりますので、そこは大胆ではなく、慎重にねぐらを探さなければならないのです。
私は非常に痩せているので、食べ過ぎると、鳥を丸呑みした蛇のような体型になってしまいます。それはちょうど、ツチノコ、あるいは「星の王子様」にでてくるうわばみのように、おなかがぽっこりと出てしまいます。
その夜も食べ過ぎていまして、おなかに圧迫感があり、どうにも気分が悪かったのですが、持っていた新聞をかぶり、ようやく丑三つ時あたりで睡魔と握手した頃、頬に水を感じて起きたら、雨。
歩いているとき、立っているときにしか、雨を浴びたことがなく、横になって平面で雨に顔を叩きつけられると、こうも辛いのかと思い知りながら、顔だけは駐車場の車の下につっこんで、あっさり二度寝。
とはいえ、コンクリートの上、そうそう長居はできませんので、始発で事務所に向かいましたが、電車の快適なソファーで3度寝。気がついたら中央林間をターンし、またまた水天宮。
被災地を慰問に来る「さかなくん」が、あくまで魚の帽子をかむっているのに、年老いたシリアスな被災者が不快な顔ひとつせず対応されている様子をみるにつけ、田園都市線の社員の、日常である寝過ごした乗客への対応が冷淡なのも許せるというものです。
去年の夏は、南千住でした。私は事務所から遠い所で飲むと、50%の確率で家に帰れません。運のいい時は10年遭っていない知り合いが、電車で私を見つけて、危険を知らせてくれたりもすることもありましたが、大方、飲むと電車で泥のように寝てしまい、この世の果てまで運ばれてしまいます。
水天宮は、駅前だけの印象だと、門前仲町や浅草橋に近く、南千住と違い、私には快適。街は私に「ウエルカム」な様子で、まずは安心し、駅前にある駐車場の隅に歩道から死角になっている場所を見つけ、篭城を決め込みました。
面倒くさがって目立つところに寝ると、「通報」という、さらにやっかいな事態になりますので、そこは大胆ではなく、慎重にねぐらを探さなければならないのです。
私は非常に痩せているので、食べ過ぎると、鳥を丸呑みした蛇のような体型になってしまいます。それはちょうど、ツチノコ、あるいは「星の王子様」にでてくるうわばみのように、おなかがぽっこりと出てしまいます。
その夜も食べ過ぎていまして、おなかに圧迫感があり、どうにも気分が悪かったのですが、持っていた新聞をかぶり、ようやく丑三つ時あたりで睡魔と握手した頃、頬に水を感じて起きたら、雨。
歩いているとき、立っているときにしか、雨を浴びたことがなく、横になって平面で雨に顔を叩きつけられると、こうも辛いのかと思い知りながら、顔だけは駐車場の車の下につっこんで、あっさり二度寝。
とはいえ、コンクリートの上、そうそう長居はできませんので、始発で事務所に向かいましたが、電車の快適なソファーで3度寝。気がついたら中央林間をターンし、またまた水天宮。
被災地を慰問に来る「さかなくん」が、あくまで魚の帽子をかむっているのに、年老いたシリアスな被災者が不快な顔ひとつせず対応されている様子をみるにつけ、田園都市線の社員の、日常である寝過ごした乗客への対応が冷淡なのも許せるというものです。