日本シリーズ第3戦でしたか、シリーズの潮目が変わった阿部のサヨナラホームランの印象は「悪いものを見てしまった」でした。しかしそれさえも「フェアな力の勝負をやった上での勝利じゃないか」と思い返したくなるほど「酷いものを見てしまった」といった後味の悪いタイトルマッチ、内藤vs亀田戦。
どっちが勝っても構わないし、ジャッジがおかしくてもそこはすでにプロレス化している世界、チャンピオンをいくら作っても中継される程の人気のないスポーツになりはてたボクシング、そしてその業界ですから、誰が強いかは問題ではなく、優先してなされるべきことへの合意もあるのかもしれません。
ただ、ガードを固め、カウンターのみを狙う「勝てばいい」というだけの消極的でチャレンジャーらしからぬ亀田選手、相手の出方を恐れ、決定打を決められない内藤選手と、お互いの長所を潰しあう展開で、派手な打ち合いには決してならないと格闘技に疎い私ですら最初から分かる展開に5ラウンドあたりから、うんざりしてきました。
そして短い12というラウンド数。これでは野球を7回で止めるようなもので、あしたのジョーのような劇的逆転勝ちなど望めない短さです。計算外のことがそこから始まり、練習や才能の結果が証されようとする瞬間にゴングというのは、理不尽ですらあります。最終12ラウンドでは亀田選手の足が止まり、防戦一方となりました。サッカーの終了寸前のパス回しのようなものなのか、本当に弱っているのか、12ラウンド制で行なわれたこの試合で判断するのは難しいでしょう。
しょぼいタイトルマッチであることを両選手のせいだとか、また汚いことを亀田陣営がしたんじゃないかとか言うのは簡単ですが、結果は仕方ないとしても、内容は制度によって担保されるもの。こんなんでもチャンピオンになれるんだと思われてはボクシングはおしまいです。15ラウンド制に戻すことが業界の起死回生策だと思うのですが。
どっちが勝っても構わないし、ジャッジがおかしくてもそこはすでにプロレス化している世界、チャンピオンをいくら作っても中継される程の人気のないスポーツになりはてたボクシング、そしてその業界ですから、誰が強いかは問題ではなく、優先してなされるべきことへの合意もあるのかもしれません。
ただ、ガードを固め、カウンターのみを狙う「勝てばいい」というだけの消極的でチャレンジャーらしからぬ亀田選手、相手の出方を恐れ、決定打を決められない内藤選手と、お互いの長所を潰しあう展開で、派手な打ち合いには決してならないと格闘技に疎い私ですら最初から分かる展開に5ラウンドあたりから、うんざりしてきました。
そして短い12というラウンド数。これでは野球を7回で止めるようなもので、あしたのジョーのような劇的逆転勝ちなど望めない短さです。計算外のことがそこから始まり、練習や才能の結果が証されようとする瞬間にゴングというのは、理不尽ですらあります。最終12ラウンドでは亀田選手の足が止まり、防戦一方となりました。サッカーの終了寸前のパス回しのようなものなのか、本当に弱っているのか、12ラウンド制で行なわれたこの試合で判断するのは難しいでしょう。
しょぼいタイトルマッチであることを両選手のせいだとか、また汚いことを亀田陣営がしたんじゃないかとか言うのは簡単ですが、結果は仕方ないとしても、内容は制度によって担保されるもの。こんなんでもチャンピオンになれるんだと思われてはボクシングはおしまいです。15ラウンド制に戻すことが業界の起死回生策だと思うのですが。