まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「まほろ駅前協奏曲」三浦しをん

2014-03-21 20:34:05 | 鶏頭(三歩歩くと忘れる)
今日もなんとなく寒かった気がします。
でも来週は20度を超える日もあるんですね。

さて 三浦しをんの「まほろ駅前協奏曲」を読みました。

まほろ駅前狂騒曲
三浦 しをん
文藝春秋


待った!待ちましたよ~

図書館で予約をつけてから、実に半年は待った!
と、感じていたんですが発売が去年の10月末だから・・・
お~ほぼ半年!(大胆に丸めるな?^^;)

まほろ駅前シリーズをご存知じの方には、シリーズ三作目で通じると思うのですが
ご存じない方のために、あらすじを。

東京の郊外まほろ市の中心街であるまほろ駅の裏に事務所を構える多田便利軒は
いわゆるなんでも屋である。
草ぬきでも引っ越しの手伝いでも、隣の屋根に飛んだ布団の回収でも
横浜中央交通バスの間引き運転の調査でもなんでもやる。
従業員は、主人公の多田啓介とそこに転がり込んだ多田の高校時代の同級生行天春彦。

二人は友達でもなく、恋人でもない。
多田は時折、行天があたりまえのように事務所に居候していることにうんざりし
とっとと出て行ってくれないかと思っているが、その反面
いなくなってしまったら自分はどうしていくんだろうという不安も持っている。

そんな二人とまほろ市にすむ人たちとの出来事を描いている。
おなじみの常連さんたちも元気そうで安心しました。

今回も、三浦さんの語りは、冴えわたっていて引き込まれてしまった。

特に、行天に背後霊呼ばわりされる小学生、裕弥君が、
行天とある人物が近づいてくるところに対する感想をつづった部分が笑えました。
ジョーズのテーマ曲が似あいそう。^^

個人的には、『危険な男、星君』のファンです。
今回もなかなか決めどころに出てきてくれて、嬉しかったです。
実生活では絶対にそばに近づかないタイプの人に、小説では魅かれるから不思議ですね。

多田が語った言葉
「愛情を知るものと知らないものとでは、目に映る世界がまるで違うのだとしたら、
 たしかに、愛の持つ威力は残酷だ。」
というのが胸を打ちました。

多田にも行天にも、もちろん星君にも幸せになって欲しいなあ。
まあ、それぞれになんとなく幸せそうだからいいか。

いがぐりおは 星君ってどう思う?
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