まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「泣き童子」宮部みゆき

2014-03-03 22:27:41 | 読書のすすめ
今日は 暖かでしたね。
というか またアップし忘れました。TT

さて 宮部みゆきの「泣き童子」を読みました。

泣き童子 三島屋変調百物語参之続
宮部 みゆき
文藝春秋


ちょっぴり怪奇で恐ろしくもあり、そして不思議と温かい。
図書館で借りるまで半年待ちました。
待ったかいがあったなあ。

三島屋変調百物語の参之続。
三島屋の主人の姪であるおちかが、三島屋の一室で奇異な怪談を聞くと言うもの。
おちかは、幼馴染で許嫁である男性を2年前に殺されている。
そんなわけで実家を出て、三島屋にいる。
しかし、そんなおちかを心配して、叔父が百物語を聞かせている。

今回は次の6編。

魂取の池
くりから御殿
泣き童子
まぐる笛
節気顔

恐ろしい話もあり、逆に心温まる話もある。

「小雪舞う日の怪談語り」は、三島屋で働くことになった女中おこちの娘おえいの話。
ある日、おちかは駕籠に乗って両国橋を渡ったとき、何者かに声をかけられる。
そのものは
「頑是ない子供ですが、きっとしっかり働きますので、可愛がってやってくださいまし。」
と告げる。
おえいのことである。

そしてその帰り道、おちかが両国橋で
「お姿をお見せください。」
と頼むと、その姿が見えた。
もどって、おこちとおえいに確認したところそれは・・・

心温まる話であった。

江戸でおきる様々な怪奇の物語を、さすが宮部みゆき!というストリーテラーぶり健在で読ませる。

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コメント (2)
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