まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「風の海迷宮の岸」小野不由美

2013-11-23 21:12:27 | 読書のすすめ
今日も寒かったですね。
明日明後日は 幾分ましになるっていってたけれど ヤフー天気予報を見る限り あまり変わらない。TT

さて 小野不由美の「風の海迷宮の岸」を読みました。

風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)
小野 不由美
講談社


十二国記シリーズの第3巻です。(発売順)
十二国記は 古代中国のような異世界を舞台にしたファンタジーです。

発売順と書いたのは Wikipediaによると 時間系列的には順番が異なるらしく
そして しかも 2013年冬現在 未完です。

未完ゆえに 小野不由美だけど読まなかったのです。
ところが 今年7月 新潮社より 久々の新刊「丕緒の鳥」が発売されました。

図書館にリクエストした方がいて おおおおおおおおおおお  と思ったのでした。

・・・で 読み始めました。

この十二国記シリーズ 最初の2巻 特に1巻となる 月の影 影の海(上) が 超暗い。
思わず 『太宰治かっ!』と突っ込みを入れたくなるほど。
(ちなみに私は太宰ファンですが)

ストーリーとしては

平凡な女子高に通う中嶋陽子。
ある日 ケイキという名の金髪の男に「私とおいでください。」と言われ
学校から連れ去られる。
重ねて一緒に来いと言う彼に 陽子が無理だと伝えると
ジュウオウと言う名の何かを彼女は憑依させられる。

海を越えて 目覚めた場所は 異国。
陽子はそこで 『海客』として追われ 妖魔たちにも追われ 
たった一人で 生きていく羽目になるのであった。

って感じなのですが 陽子が 見知らぬ土地で 人に騙され 妖魔に追われ
体も心も傷つきながら 時折持たされた唯一の武器である剣に映る もといた世界の様子を見て泣く。

これまた 唯一の話相手である蒼猿(しゃべる猿)に
「死んだ方が楽なのによお。」
と 言われ続ける。

暗すぎるよぉと思ったのですが がんばって下巻も読んだところ
だんだん 普通になってきた。(暗さに慣れたのか ちょっと明るい人物?が出てきたからか?

そして この第3巻 「風の海迷宮の岸」。

十二国記は 神獣である麒麟が天啓により王を選ぶ十二国によって成り立つ世界。
麒麟は各国に一人(一匹?)ずついる。
たとえば 陽子は 十二国の世界から見れば異世界である『倭』の国からの「海客」であった。
陽子を迎えに来たケイキ(景麒)は 慶の国の麒麟であった。
 
この世界には 蝕(しょく)と呼ばれる天変地異が起こることがあり このとき異世界への空間が開く。
よって 好むと好まざるにかかわらず 蝕によって行き来してしまうものたちがいる。

第三巻の主人公 泰麒(泰の国の麒麟)も 蝕によって卵のような状態で 異世界に放り出される。
己が何者かも教えられずに 人間社会で違和感だけを感じながら生きてきた 泰麒。
別の麒麟によって見つけられ 本来 生まれた麒麟たちが王を決めるまで過ごす蓬山に帰ってこられる。
蓬山に住む女仙たちは 泰麒を待ち望んでいたので とまどう彼を世話しながらやさしく見守るが
その期待にこたえられないこと 自分が麒麟らしくないことに 泰麒はとまどい 苦しむ。
そんな泰麒を見て 女仙玉葉は 同じく麒麟の一人である景麒を引き合わせるが・・・

第一巻の陽子と同じく 異世界で育つゆえに 周りに違和感を持たれて馴染めず
そのために傷ついてきた泰麒。

しかし 可愛いのですよ。
泰麒が・・・
泣いているのを見ると 
「こっちにおいで。おばちゃんがあめちゃんあげるから。
と 言いたくなるほど。

やっぱり 十二国記は 麒麟が登場してなんぼですね。

うーーん。生真面目な性格からつい出版順に読んでしまいましたが 
とりあえず これから読んでもなにも問題ないと思います。

お勧めです。

月の影 影の海(上)は とても暗いので 太宰好きな人?にしか勧められません。
まあでも 下巻は麒麟も出てくるし なんとか救われる展開になりますが・・・

第四巻にあたる「東の海神西の滄海」(題名が難しいのよ!変換できないし・・・十二国記)は 
私の大好きな延王と六太(延麒)の話なので楽しんで読みます。

読み終えたら また感想をアップしますね。

いがぐりおは 漢字得意?
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