まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

『風の万里 黎明の空』小野不由美

2013-11-30 21:49:25 | 読書のすすめ
今日 陽だまりにいたら 暖かでした。
そう思う時点で もう冬?

さて 小野不由美の『風の万里 黎明の空』上下巻を読みました。

風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
小野 不由美
講談社
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)
小野 不由美
講談社


最近読み続けている 十二国記シリーズの第5巻および6巻です。

今回は 主要キャラクターでは 景王である陽子が主役かなあ。
時系列でいえば 第1巻2巻の「月の影 影の海」の続編で 陽子が景王となったのちの物語です。

十二国記は 古代中国の雰囲気漂う異世界ファンタジー。
この世界では 神獣である麒麟が 天啓により王を選ぶ。
本来は 各国に麒麟と王がいる(つまり12人ずついる。)
麒麟や王がいない国は荒れ 天災が起きたり 普段は人里には現れない妖獣たちが闊歩するようになる。

よって 王や麒麟の誕生を民は歓迎するが 陽子が王位を継いだ慶は複雑。 
前王が女王であり官吏の悪知恵によって 自分の世界にこもってしまい 政にかかわらないようになってしまった。
そのため 在位中から国が荒れ 官吏たちの圧政に民は苦しみ続けてきた。
そこで 陽子が王位を継いでも 「女王では今回もだめなのでは?」という声も多い。

実際 陽子は海客(私たちのこの世で生まれ育ったもの)であることから
前王から続いている官吏たちには まるで言うことを聞いてもらえない。
唯一の味方であるはずの景麒(慶の麒麟)も 陽子のやることなすことに溜息をつくのみ。
そんななか 官吏たちの横行は続き 疲れた陽子は市街に逃れるが・・・

陽子は もともと十二国の世界に生まれるはずが 異世界に生まれてしまったもの。
そのためか 暗い。思考が・・・(もともとの性格?)

これがまた麒麟である景麒が 言うべきことを言わない暗めの性格。
陰々滅滅コンビだ~。

今回は陽子と同年代の少女二人が登場。
追われる立場の公主(もと王の娘)祥瓊と 
陽子と同じく海客であったためつらい思いをしてきた鈴。

この二人がまたつらいめにあってきたせいで 思考回路が暗い。
復讐(というか逆恨み)に燃えたり 自分の不幸を嘆き続けたり。
身の不幸を嘆きたくなることあるのは理解するけど 
その連鎖から抜け出せないと 思考が硬直し 
幸せを幸せだと感じられない日々になっちゃうのよね。

暗い人ばっかりやん。
もうどうなることかと思いましたが 最後は息をのませぬ展開に。
さすが 小野不由美。
早寝しようと思っていたのに 気になってつい夜中まで読んじゃいました。

眠い。

面白かったです。
でも 十二国記の中では 今のところ4巻が一番かな。
今読んでいる7巻は 4巻と競う巻になりそうな感じです。

読み終わったら 感想をアップします。

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