今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

「残業ゼロ」の仕事力 吉越浩一郎 2007年12月30日 日本能率協会マネジメントセンター

2015-06-23 06:53:49 | 仕事
問題は、すぐに手をつけない
やることは、優先順位をつけない
会社では、空気を読まない
オリジナルに、こだわらない
会議は、長く・多くする
社訓・理念は作らない

「あたりまえ」をひっくり返すと、
仕事はグングン速くなる!
帯より。
「社員がいっぱい(サービス)残業すると~~~儲かるっ」
あたりまえ企業~チャンチャーン・・・という企業と社員の姿勢に対して
ふざけんな(´・ω・`)ぶちころすぞ、という本(若干の誇張があります)。



第1章 御社の残業がなくならない理由

残業が「問題解決」を遅らせる
「会社にとって必要だし、社員も納得しているのだから、残業があるのは仕方がない」
 多くの経営者が口にするのがこの理屈です。でも、これは明らかに間違っています。なぜなら、残業は会社にとって「善」どころか、経営にマイナス影響を及ぼす「悪」そのものだからです。これから、その理由を説明しましょう。
『経営にマイナス影響を及ぼす「悪」』ダッテー!?

 たとえば、業務時間内に仕事が終わらなかったら、それは仕事の絶対量が多すぎるのか、作業の仕方に無駄があるのか、それとも社員のモチベーションが下がっているのか、とにかく原因がどこかに必ずあるはずです。そして、その原因をつきとめて解決することで、生産性を飛躍的に上げることができるのです。
隣のラインがちょいちょい残業してるのは、「絶対量の問題」なのに「作業の仕方の問題」としてスケジュールの変更をしないから、「モチベーションの低下」を起こしてさらに生産性が落ちる・・・という悪循環だと見てる。

 ところが、「時間内に終わらなければ残業すればいい」という考え方で対処していると、なぜ仕事が終わらないのかという理由がわからず、したがって抜本的な解決も図れないので、常に同じ問題が繰り返し発生し続けることになります。
 つまり、問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。
製造の仕事は「作業時間」を正確に計算できるから、理由なんて絶対量しかない訳でね・・・。


 ところが、なぜか日本のホワイトカラーはこうした「問題の原因追究」をきちんとやろうとしません。ホワイトカラーの仕事は、生産現場のように職務がきちんと分かれていない、というのも理由の一つでしょう。でも、それよりも、残業が問題そのものを見えにくくしてしまっているのが大きいと思います。
で、ここまで読んでようやく「これ青の部隊は関係無かったワー」と気づいた訳でありますっ!

「本来なら効率を5倍にすることも可能」・・・著者の10年以上前の体験からの話だけど、「日本のホワイトカラーってそこまで効率悪いの?」と思わずにはいられない。



最後はトップの「覚悟」

 社員の誰もが、「こんな思いをするくらいなら残業なんてしないほうがマシだ」という気持ちになれば、自然と残業はなくなります。それが私のやってきたことですし、そして、その日がくるまで。社長は踏ん張るしかないのです。
『反省会』はまだしも『罰金』まであったらしい。
「そこまでやるか!」と思わせる著者の実行力は凄まじい。
確かに「やるなら徹底的にやってくれよ」と思うことは少なくないなぁ・・・。

 ちなみに、過労死の原因は明らかに過度の残業ですが、正規の勤務時間における仕事の密度をいくら濃くしても、それが過労死につながることは絶対にありません。体力とは関係ないのですから、安心してください。
ホワイトカラーは知らんけど、ブルーカラーが同じ時間で5倍動いたら間違いなく死ぬ
そこんところ、経営者は気をつけてほしいですねー。



第3章 次に「会議」を変えていこう

一番早いのは「立ち止まらない」こと

 目的地までいちばん速くたどり着くためには、立ち止まらないことです。
 A、B、Cのどれとどれを組み合わせたら速いか、などと考えているひまがあったら、最初に目に入ったAから順にどんどん片づけていきます。そのほうが速いし、しかも確実なのです。
そうだぜ!俺たちは、止まってる暇なんか無いんだからな!



第4章 「残業ゼロ」の達成まで

きっかけは他社の取り組み

 自慢じゃありませんが、私はオリジナルに対するこだわりもなければ、他社の事例を真似ることにもまったく抵抗がありません。真似だろうがなんだろうが、それが自分の会社にとって役に立つことなら、どんどん取り入れるべきなのです。ちなみに、私はこの考え方を「TTP(徹底的にパクる)」と名づけて、今でも仕事の信条の一つにしています。
T・T・P!T・T・P!
・・・ちょいちょいネタを挟む文章は「TTP(徹底的にパロる)」と呼ぼうそうしよう。



悲鳴のなか、電気を消し続ける日々

 最大の敵は、「残業は正しいことである」という、社員一人ひとりに刷り込まれた固定観念でした。いくら「残業禁止は会社の決まりだから守れ」といっても、社員にしてみれば、「自分たちは正しいことをしているのになぜ怒られなければならないのか」「悪いのはそんな理不尽な決まりをつくる会社のほうだろう」という気持ちが根底にあるので、なかなか素直に従ってくれないのです。
そりゃそうだろうなと思う。
以下「残業したくないと思わせる方法」が続くんだけど・・・
わざわざせんでも「残業したいと思ってる(※)奴」は滅多にいないんじゃねぇ?
ホワイトカラーはそういうものなの?ボクにはわからないよ・・・。
(※6月25日修正。「残業したいと奴」ってなんだ。)



第5章 「速くて強い」チームの作り方

「成功するまであきらめない」から成功する
 新たな制度を導入しようとしたり、組織改革を試みたりすれば、たとえどんなに理に適ったものであったとしても、部下が諸手を挙げて賛成するなどということはまずありません。特に、それが痛みを伴うような変化であるなら、激しい拒絶と反発をくらうことは、火を見るより明らかです。
うむうむ・・・

 でも、私にいわせれば、「協力が得られない」なんてやる前からわかりきっていることです。うまくいかない責任は部下ではなく、部下の意見に左右されるトップにあるのです。ノー残業デーにしても早朝会議にしても、そのトップが自分の会社に必要だと確信し、本気で導入しようと思うなら、部下の言葉に耳を傾ける必要などありません。「いいからやれ、俺の命令に従え」でいいじゃありませんか。
「ムカつくけど正しい」と思わせたら勝ち、即ち「価値のある偉い人」である。(キリッ)
確かに「やるなら徹底的にやってくれよ」と思うことは少なくないなぁ・・・。(2回目)

 そして、いったんやると決めたら、成功するまであきらめないこと。
「失敗する」のは途中であきらめるから失敗するのです。成功するまで続ければ失敗のしようがないでしょう。部下が協力してくれないのなら、協力したくなるまでこちらも踏んばる覚悟が必要です。
どっかで聞いたことある主張・・・
あ、ワタミの社長がどや顔で語ってたのと同じですやん。
いや、ワタミは「部下にやらせる」か・・・
ともかく、これだけだとドン引きだったところですかさずフォローが入る。


「豹変」「朝令暮改」はあたりまえ

 会社のためにはこうするのが正しいといったん決断したなら、どんなに社員から反対されても、リーダーはそれをやり続けなければなりません。
 しかし、正しいと信じていることを実行しているうちに、別のやり方が見つかって、しかも、後者のほうが前者よりも会社のためになるのが明らかであれば、これはもう躊躇してはいけません。その時点で即、新たなやり方を選択すべきなのです。
「しかし苦渋の末折れるというのも侮られる事に・・・」
「そこをそうは思わせんがリーダーの器量よ」
実際難しいだろうなぁ・・・。



最近残業(まだ僕は含まない)が気になったから買ったけど、ホワイトカラー向けの本だった。
故にホワイトカラーの人は何らかの参考になるんではないでしょうか。
ブルーカラーの残業を減らす効果は特に無い、と思う。


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