今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

悪い奴ほど出世する 渡辺一雄 1991年3月15日 徳間書店

2016-08-13 08:58:42 | 仕事
 会社勤めは、肉体的にはそれほどハードではない。しかし、人間関係に悩んで、ノイローゼになるサラリーマンが急増している。会社には、出世のためには手段を選ばぬ、悪い奴がうようよいるからだ。会社は恐ろしい人間の集まりだ。地雷の埋められた戦場は、腹這いになって進み、地雷に触れず、危険な仕事は他人に押しつけなければ、えらくなれない。様々な具体例で語る、著者ならではの本音の出世ノウハウ論。
裏表紙より。
<警告>
1986年6月KKベストセラーズ「悪いやつが出世する法」の改題。
つまり内容は30年以上前だね!!



なぜ、悪い奴が出世するのか
そのノウハウを教えよう
――初刊本まえがき


■サラリーマン最大の悩みが暗示する恐ろしい会社の実像

 会社とは、求人パンフレットに記載してあるような、お花畑のようなところではなく、きびしい面、苛酷なところがいくらでもあるのだと教え、それ相応の心の準備をするよう説くのは、義務ではなかろうかと、私は思っている。
進路指導が「面接対策」に終始してるから!


 本書を読めば、少なくとも人間関係に悩んでノイローゼになるような敗北サラリーマンは、ひとりもでないはずである。
30年以上前の「本当にあった怖い話」、はじまるよー。




1 部下潰しの天才にハメられないために

上司への忠誠心なんてクソ食らえ
殺られないためのうまい使われ方



■フェアプレイ精神が死を招くことを知っておけ

 私は若いサラリーマン諸君に、イソップ物語だの、グリム童話だの、日本昔ばなしなど、昔からある子ども向けの読み物を読むことをすすめたい。そのなかにサラリーマンの生き方を示唆するいい話がずいぶんあるからである。
 ここではそのひとつ、ウサギとカメの駆けくらべの話を紹介することにする。
 サラリーマン出世競争で最後の勝者になりたかったら、カメを見習えと私はいいたい。
「苦手でも努力を続けよう」って話ではない

著者の解釈は読んでもらうとして、オレ流解釈をしてみたよ!
<ウサギとカメ・2016年版>
ある日レースをすることになったウサギとカメ。
先行していたウサギは途中で体調を崩して倒れ、結果カメが勝利。
実はレースの直前、ウサギはカメに貰ったジュースを飲んでおり・・・・・・
カメ「計画通り」





2 恐るべき知恵者たちの奸智を盗め

上司を失脚させる
平社員の処世術はこれだ



■出世競争というパワーゲーム、楽しめる奴が浮上する

 サラリーマン昇進競争を、「パワーゲーム」に見立てて楽しむ余裕が欲しい。俗に「好きこそ物の上手なれ」という。パワーゲームと思えば、勝つためにライバルを罠にかけ、沈めることも楽しくなる。
 思えばK君は、自分の周囲の人間を罠にかけ、逐次葬っていくことを楽しんでいた。だからこそ巧みだったのである。
出世競争シミュレーションゲーム・・・・・・
「出世物語」「スーパー出世大戦」「シュッセクエストⅢ そして社長へ・・・」


 相手にひそかに好意を持たれていると知って、悪い気がするはずがない。某とX子はお互いを意識しはじめ、その仲は急接近した。結果はK君が期待した以上の上首尾だった。某はX子に入れあげ、会社の金を横領、それが発覚して何か月かのちに姿を消した。
そこまでの事態になったのは「某」の責任ではある。
でも、こういうのは趣味じゃねーなぁ(´・ω・`)
「あの娘、お前に気があるっぽいZE☆」という同僚の言葉には気をつけてネ。




3 出世亡者の謀略はこの手で叩き潰せ

仇敵潰しの常套手段
ことばの凶器で刺されない方法



■帰ってきた副社長を憤死させた恐ろしい一言とは

 暴力団は怖い。が、彼らはみるからに怖い顔をしているから、いっけんしてわかる。それに暴力団には近づかないかぎり、彼らから被害を受けることはまずない。
最近はそうでも・・・・・・というのは置いといてすね、


 しかし、困ったことに、暴力団には近寄らなくても生きていけるが、おおかたの人はどこか会社へ勤めなくては生きていけない。会社のエライ人は、暴力団とちがって紳士で、虫も殺さないような顔をしており、教養もありそうである。
 ところが、していることは暴力団以上に非情な場合がある。異なるのは、殺人傷害に使う道具だけである。会社というところは、あるときは言葉で、あるときは辞令という紙切れで、サラリーマンの心を傷つけ、サラリーマンの人生を奪い、果ては生命まで脅かすのである。
もう殺られる前に殺るしか・・・・・・(狂気)




4 非情な企業で生き抜く強力な武器はこれだ

無用人間を抹殺する
その恐ろしい手口を知っておけ


■会社おかかえ医師の、もう一つの凄い役目とは

「これは完全なうつ病の前期症状だ。今ならまだ治る可能性はある。私から上司にいってあげるから、どうだね、二、三週間、会社を休んで療養すれば・・・・・・」
医者の側から寄って来たら、第一種警戒・・・・・・いや、戦闘配置だ!


■暗示だけではすまない、直接手をくだすもっと怖い方法がある

「メジマイト・チェックによる脳波の検査をおこなうのだ」
グーグル先生はご存じないんだけど、え、これ実話?
それともガチヤバもガチヤバで、表には出てこない情報・・・・・・?




夏の夜にふさわしい本だよ!!
クーラー要らずで節電にはもってこいだね!!


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