今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles➀ 著/林譲治 原作/矢立肇・富野由悠季 2002年8月1日 角川書店

2019-01-21 06:08:01 | ガンダム
「一年戦争」制圧のため始まったジオン軍の地球降下作戦。しかし連邦軍によるMSの配備や一大反攻作戦により、次第にジオン軍は劣勢に追いやられていく。そのさなか、戦闘で撃破したMSから重大な情報が回収された。マ・クベ司令が密かに所有していたといわれる軍資金が連邦軍の手に渡っているというのだ。大量の金塊とも噂される資金をめぐり最前線で戦う部隊の思惑がぶつかる!人気ゲームのオリジナル小説版、ついに登場。
裏表紙より
ZEONIC FRONT」のように同名のガンダムゲームが原作(未プレイ、しかし積みゲー)
あ、これ書いてるの同じ人だわ



第一章 新隊長


「ここの機密資料を目にしたからには、もはや儂の命令を拒否することはできんな。この壁の資料は、どれもこれも第一級の機密事項だからな。部外者には見せるわけにはいかん。が、儂の任務に就いていれば別だ。それなら関係者であるわけだからな」
マット・ヒーリィ中尉、ジョン・コーウェン准将の罠にかかるの巻
穏健派(なおGP02)な人の開幕登場とは、きな臭いお話と見て間違いない


マット・ヒーリィ中尉はジオンとの戦いで『大戦果』を挙げたことで
ジャブローにてMSパイロットの養成を受けることになり、それを首席で卒業
そして任されることになったお仕事は――
「では、命令を伝えよう。貴官はこれからMS特殊部隊第三小隊――我々はデルタチームと呼んでいる――の小隊長として赴任することになる」
(´・∀・`)ヘー
小隊長だってさ出世やで出世


・・・・・・第三小隊って既存部隊だから、前任者おるやん?
「昇進して宇宙艦隊勤務になったのですか?」
「いや、天国に逝ったから二階級特進だ。状況は理解できただろう。飛行機はあと三〇分後に出発する。安心しろ、私物は後で届ける!」
うーんブラック


ちなみに、コーウェンの直属の部下らしい秘書官と下士官が出てきますが、
ヒーリィの目を信じるなら両方とも美女だそうです
「中尉、儂が羨ましいと思ったら、何より生き残ることだ。最前線で指揮官として認められれば、昇進できる。昇進すれば、いいこともあるさ、儂のようにな」
なるべく早く失脚しますように


小隊長となったことへの正直な感想は
「まいったなぁ・・・・・・」
でありました


階級は1番上でもMS戦はあくまでもシミュレーター止まり、
一方部下になる連中はMSでの実戦経験者な訳で・・・・・・
まぁヒーリィは戦場に出たことはあるから08のシローよりはマシだけど、
素直に指示を聞いてもらえるかは心配なところであります
「小隊長はいい奴だった」
 彼はいまならば上陸作戦で戦死したかつての上官をそう評価することができる気がした。
自分がなってわかる立場の苦労


デルタチームの面々と顔合わせであります
メカニックのアニー・ブレビッグはMSの養成過程で知り合いでした
 とはいえ二人は恋愛関係には至らなかった。アニーは子供の頃から機械が好きで、「核融合炉とコンピュータを内蔵している男性がいたら、恋人になってやってもよい」というほどの女性であった。だから少なくともアニーから見て、ヒーリィ中尉が恋愛対象になることはあり得なかった。
メカニック系女子(ガチ)


オペレーターは『深窓の令嬢』っぽいノエル・アンダーソン伍長
直接の面識はなかったのですが、名前には聞き覚えがありました
 ――世の中まだまだ勉強することがありそうだな。
『深窓の令嬢』っぽいヤバイ人と覚えておきましょう


 部隊に着任してヒーリィ中尉が知ったことが二つある。一つはあのノエル・アンダーソン伍長が自分たちの戦闘オペレーターであったこと。もう一つは、どうも戦闘時になると彼女の性格が豹変するらしいことだ。
ね?


デルタチームの戦力はジム3機とホバートラックという編成
マット・ヒーリィ中尉(デルタ・リーダー、ジム)
ラリー・ラドリー少尉(デルタ・ツー、ジム)
アニッシュ・ロフマン曹長(デルタ・スリー、ジム)
ノエル・アンダーソン伍長(デルタ・ゼロ、ホバートラック)
こんな感じであります
「君らにとって前任者のアルベルト隊長はどんな人物だったんだ?」
 ラドリー少尉はいう。
「いい人でしたよ。少なくともあの隊長は小隊は巻き込まずに、自分一人だけで戦死してくれましたからね」
敵対的とまでは言わないけど、新隊長のことも信用してはいない模様
そらそうやね、彼らは実戦経験者だもの
新しい上官がジャブローのお坊ちゃんとしか思えなくてもしゃーない


今回デルタチームをバックアップするのはミルスティーン中尉の輸送部隊
「ミルスティーン中尉を陥落させるのは、ソロモン要塞を陥落させるより難しい」
連邦の補給部隊の指揮官には美人度審査でもあるんです?


もっとも、このミルスティーン中尉――
「では、回収はこの地点で、ここが使用不能であれば、この地点に致しましょう。最悪の場合にはモビルスーツは捨てて、パイロットの方々だけお迎えに参上いたしますわ」
外見だけでなく有能でした


<ミッション>
ジオンの整備施設を破壊せよ!
ヒーリィの見立てでは『戦力は五分』
 だがこのことを、彼は同じチームの人間に相談するわけにはいかなかった。隊長が迷っているのに、部下がそれを信用するわけがないからだ。彼は隊長職が実は孤独な仕事であることを、いま初めて知った。
頼りにならない姿は部下の独断専行を誘発するからね(´・ω・`)


ミッション・スタート!!
 ただこの爆弾の採用にはもう一つの理由がある。燃料気化爆弾は高圧で周辺施設を吹き飛ばすから、現場にいる人間が窒息するようなことはない。しかし、FAEは毒ガスほどではないにせよ有毒な気体である。現場にいる人間は、酸素不足ではなく有毒ガスによる窒息で死亡する。
整備兵絶対殺すマン
戦争だからね・・・・・・お互い様なんだよなぁ(溜息)


ジム3対ザク5で始まったMSでの戦闘は――
「このザクのパイロットたちも一つのチームだったんだな」
結果だけ見れば無傷の勝利ですが、
『偶然』に助けられた面は少なくない様子
まー過ちは気に病まず次への糧とすればええねんで(フ並感)


ちゃんと仕事はしたから――
 こうしてヒーリィ中尉は、隊長としてデルタチームの一員と認められた。だがマット・ヒーリィ中尉にはわかっていた。この先自分は問われるだろう。良い隊長が、そうでないのかを。
新米隊長マット・ヒーリィの戦いはこれからだ!



なお次章はジオンサイドの模様



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