今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ZEONIC FRONT 機動戦士ガンダム0079➀ 著/林譲治 原作/矢立肇・富野由悠季 2001年9月1日 角川書店

2018-03-25 10:08:26 | ガンダム
宇宙世紀0079年1月から始まった一年戦争。コロニー落とし、ルウム戦役を経て戦いは泥沼の様相を呈していた。そして2月、ジオン軍はついに地球降下作戦を敢行。続く3月11日にも第2次降下作戦を展開せんとしていた。その前日、密命を受けた1機のHLVが地球周回軌道に入ろうとしていた。その機体表面に浮かびあがるのは狼のエンブレム。人はこの部隊を「闇夜のフェンリル隊」と呼ぶ――。話題のPS2用ゲームのノベライズ、登場。
裏表紙より。
最後の1文の通り、同名タイトルのゲームが原作だよ(未プレイ)



第一章 航空基地制圧


 そんな修羅場をくぐってきたゲラート少佐ならばこそ、予想外の事態が生じても適切な判断を下せる自信があった。だが今回の作戦はいままでと様子が違う。モビルスーツに搭乗し、直接敵と戦うのは少佐ではなく彼の部下たちだったからだ。
ジオン軍で創設された特殊部隊『闇夜のフェンリル隊』を率いるのは、
一年戦争開戦前から多くのゲリラ戦をこなしてきたゲラート・シュマイザー少佐
現在フェンリル隊は第2次降下作戦に先行して地球へ降下中であります


実戦に出る部下のパイロットは少尉3人と軍曹が1人
ただし少尉の内2人は『士官学校を卒業したばかり』の新兵で、
もう1人の少尉も『そこそこの経験』レベル
 ゲラート少佐は一人をのぞいて経験不足の部下たちに作戦現場を任せなければならないのである。作戦に大きな見落としがあれば、それはすぐに彼らの命に関わるだろう。フェンリル隊の編成を申請し、認められた時、よもや指揮官というものがこんなに心労の激しい立場とは正直考えてもみなかった。
宇宙世紀でも管理職は大変なのです


実はフェンリル隊、パイロット4人に対しザクが3機しかありません
(新米用の機体は調整に時間がかかるので1機間に合わなかった)
結果、自分の機体が無い新米少尉シャルロッテは激おこぷんぷん丸
「だいたい人が話をしている時に、こっちを振り向きもせずに書類に目を通しているとはどういうことなんですか!」
「あっ、すまん」
相手が父親くらいの年齢だろうと部隊の隊長だろうと
10代女子にはそんなの関係ねぇ!である


ゲラート少佐は女性差別ムキーなシャルロッテをどうにかなだめました
「女性か男性かなどということは無関係だ。そもそも我が『闇夜のフェンリル隊』のトップは誰だ? キシリア・ザビ閣下だろう。連邦軍はどうか知らないが、我がジオン軍に性差別はないのだ。わかるだろう」
ジオン軍はジェンダーフリーの優しい職場です


 もっともこれはコインの裏表と同じで別の解釈もできる。ジェンダーの差を容認するほどスペースノイドの社会には人的な余裕がないとも言うことができた。
つまり今の日本もおっとなんでもない


北米、連邦軍のとある航空基地にて、
戦車中隊が対モビルスーツ戦を想定した訓練をしていました
(臨時の)隊長は『砲術のエキスパート』エイガー少尉
その能力は軍で高く評価されており、モビルスーツの開発にも関わっていた模様
 彼が開発に関わっていたモビルスーツは、後にガンキャノンと呼ばれることになる兵器の試作品の一つだった。彼にとってガンキャノンは他のモビルスーツ以上に兵器としての可能性が高いように思われた。
『砲術のエキスパート』的には
「必要なセンサーを内蔵した機動性のある大砲」がガンキャノンかな
おれたちの『アウトレンジ攻撃』は最強なんだ


エイガー少尉はジオンの第1次降下作戦時には別の防空基地にいましたが、
ジオンのモビルスーツ部隊の奇襲を受け、奮戦及ばず脱出することに・・・・・・
 輸送機が離陸して、ほっとしたのもつかの間。隣を飛行していた仲間の輸送機が突如爆発した。一機の旧型ザクの銃撃を受けたのだった。それは敵ながら見事な射撃であった。炎上し、地上に墜落した輸送機の炎がそのザクを照らす。エイガー少尉はその旧型ザクに描かれた狼のパーソナルマークを死ぬまで忘れないだろう。
中二力じゃなくて戦意高揚だから!


『狼』の次の狙いは当然・・・・・・\(^o^)/?
「やったか!」
エイガー少尉の仕掛けが発動してセフセフ
しかしフラグ発言をしてしまったため『狼』を仕留めるには至らなかった模様


その後今の基地に避難してきたエイガー少尉
自身は早くモビルスーツ開発に戻りたかったものの、
ここの司令官の要望で戦車隊の訓練をしていたのでした

ところが部下となる戦車隊の兵士たちの士気は最低レベル
これはエイガー少尉も激おこぷんぷん丸でしょう
 エイガー少尉はそんな部下たちをみると、深い怒りがこみあげてくるのを抑えることができなかった。部下に対する怒りではない。ジオン軍に対する怒りだ。
というのも、本来ここの兵士たちは皆兵士として優秀な方らしい


しかしモビルスーツという脅威に自信を砕かれてしまったのです
 ――自信だ、自信さえ取り戻せば、この部隊は見違えるようになる。
エイガー少尉は再生工場となれるのでしょうか?


今回のフェンリル隊の任務は、
明日の第2次降下作戦の『橋頭保』となる航空基地の制圧であります
連邦軍は軟弱者だらけだから、司令部を制圧すれば即降伏してくるお
 しかし、稀にだが最後の最後まで抵抗を止めないような部隊がある。味方が撤退する時間を稼ぐために、殿となって執拗な抵抗を続けるような連中だ。そんな部隊に遭遇してしまえば、味方が勝ったとしてもその損害は馬鹿にできない。
ゲラート少佐も、そういう連中と戦った経験がありました


実は、その戦闘の後遺症で視力が低下したためパイロットを引退したのです
 むろん日常生活には何の支障も無い。それどころかモビルスーツの操作だけなら、問題なく行えた。じっさい彼は任務終了後に応急修理を施した自分の愛機――狼のパーソナルマークをつけた旧型ザク――で帰還したほどだ。
さすがはエースですなぁ


戦車隊の訓練は思っていた以上に順調でした
時代は『軍人よりも武人』、そして部下たちの本来の実力は後者のそれ
 こうした状況であるから、エイガー少尉は部下たちの射撃の実力を高く評価していた。ただ彼らは弱かった。勝つという自信がないために、実力を十分に発揮できないのである。少尉にはそれが歯がゆかった。そして彼らがザクと遭遇したのはまさにその時だったのである。
フェンリル隊のザク、ではなく、
一緒に降りて来た工作隊の旧型ザク


作業用兼自衛用に配備された機体だけど――
 どうやら敵のザクはパイロットがさほど戦術に明るくないのか、現場の地形を読み取るという基本的なことさえ怠っているように思われた。
自衛の方はほとんど意識していなかった模様


結果、戦車隊の連携攻撃が鮮やかに決まりました
 ジオン軍にとって旧型ザクの一機くらい、さしたる損失ではないかもしれない。だが連邦軍兵士たちに自信を与えたことは、彼らにとってザク以上のダメージと言えるだろう。エイガー少尉はそう考えていた。
「ザクが出たもうだめだー」だったのに、
「頑張ればどうにかなる相手」にしてしまった
この旧型ザクのパイロットが迂闊だったせいでな!
つーかなんでこれ単独でウロウロしてたんだよ(´・ω・`)
フェンリル隊の仕事が終わるまで待機してればよかったのに後の祭り


フェンリル隊のザク3機は、新米少尉ニッキが多少もたつきながらも進軍中
「その敵はビッグ・トレーです!」
「ビッグ・トレーって何だ?」
ニッキ、マイナス20ポインツ!
ビッグ・トレーわからんのはあかんやろ(´・ω・`)


『陸上戦艦』と聞くとすっごい強そうだけど
「少尉殿は士官学校で対艦戦闘は学ばなかったんですか」
「それくらい学んでるさ」
「よし、決まりだ。新米、行ってこい」
慣れてるル・ローア少尉やオースティン軍曹は割と楽観?


いえいえ、2機が確かな連携で正面から陽動している間に
後方から新米が決めろという至って完璧な作戦な訳で
「何考えてるんだ、あの馬鹿は」
 そんなル・ローア少尉の呆れたような声が通信機から漏れてくる。仕方がない。ニッキ自身も自分が何をやってるのかよくわからないくらいなのだ。
新米だから『仕方がない』よね!


ビッグ・トレーの撃破を知った基地司令官は即降伏
しかし元々『寄せ集め』状態の基地だったので、一部兵士は脱出
その中には彼らの姿もありました
「あの腰抜けの司令官が後少し踏んばってさえくれれば、俺たちがあのモビルスーツを仕留められたものを」
 サカキ軍曹の言葉に兵士たちは皆同意していた。司令官は負けたかもしれない。だが自分たちは負けてなどいない。彼らの表情は敗軍の兵のものではなかった。リターンマッチを待つ、戦士のそれだ。
ここでは激突しなかったことが、長きに渡る戦いの始まりなのでした



某ゲームで突然出てきて何こいつ(ら)って感じだったけど(特にエイガー)、
どっちもいいキャラじゃないか・・・・・・
ニュータイプ的なインチキは無し、普通の兵士のガチバトル
ところどころ宇宙世紀事情や軍内部事情が出て来るのもへぇーポイント高し
原作ゲーム欲しくなるけど操作性どんなんだろうなぁ・・・・・・


コメントを投稿