今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) 海堂尊 2009年1月22日 宝島社(2回目)

2017-01-30 06:37:02 | 桜宮サーガ
血まみれ将軍(ジェネラル・ルージュ)!→1回目



○ここまでのあらすじ
田口センセは、また厄介事を任されました(諦め)



9章
新人の陥穽

12月17日 日曜日 午前8時30分
オレンジ新棟1F・救命救急センター



 そうか、この娘はあたしにとって初めての〝後輩〟ね。よく見ると、そばかすが可愛いわ。
ICUの『爆弾娘』如月翔子、謎の新人(?)姫宮を任されるの巻。


よくわからないけど『後輩』ができたーと思っていたらー
「病棟はみんなわくわくしてる。爆弾娘とミス・ドミノ、破壊力はどちらが上だろうってね」
ICUの患者逃げてぇぇぇ



10章
沈黙の少女

12月17日 日曜日 午前11時30分
オレンジ新棟1F・救命救急センター



「机の上の二割が未開封ということは残されていない八割は開封するわけですよね。私の封筒もそちらのグループに入れていただきたいものです」
 精一杯の嫌味をこめ三船が言うと、速水はからりと笑う。
「ご希望ならそうするさ。そちらは未開封のままゴミ箱に直行なんだが」
事務と現場が仲悪いのはお約束ですね。
救急車で運び込まれて入院て流れは、
患者からすると「突然の痛い出費」になるはずだけど、
病院側は儲からないらしい。変な感じだ。


救急対応したものの亡くなった女の子が1人。
その死因についてちょっとばかり揉めたものの、
速水の直感と姫宮の活躍により一件落着。
佐藤ちゃんはもう少し頑張りましょう。
「ズルだっていいさ。少なくとも、ズルくない佐藤ちゃんの対応よりよっぽどマシだ」
経験値の差である。
これ、そういう経験を積ませてくれるクズ野郎が、
少なからずいるという事でもあるよね。
イヤナヨノナカダナー


 三船事務長の眼が細くなる。
「天上天下唯我独尊、ですか」
 速水は首を振る。
「とんでもない。俺は誰にだってかしずく下僕さ。ただその相手は、ベッドの上の患者だけだ、ということさ」
誰がために医師はある。



11章
ドクター・ヘリ

12月18日 月曜日 午前11時
オレンジ新棟1F・救命救急センター



『救命救急センター速水部長は、医療代理店メディカル・アソシエイツと癒着している。VM社の心臓カテーテルの使用頻度を調べてみろ』
田口センセのとこに送られたやつが、三船事務長宛にも・・・・・・?
『将軍』速水は、本当にやらかしていたのでしょうか?




第二部 戴冠

12章
赤煉瓦の泥沼

12月18日 月曜日 午後2時 赤煉瓦棟(精神科解放病棟)



 沼田助教授は曳地委員長の後継者と目されている。この瞬間、田口はその評判を心底実感した。
沼田が登場してから2ページの言動を見てくれ、こいつをどう思う?
すごく・・・小さいです・・・



 ――確かに手強い。
 田口は疲れ果てていたが、運んだ書類の重さだけがその理由ではなかった。
警告!
沼田の登場シーンはイライラしてる時に読まないでね!



13章
田口講師の災難

12月18日 月曜日 午後3時 本館1F・不定愁訴外来



「高階先生も沼田先生も、滅茶苦茶です。結局、いつだって下っ端がひどい目にあうんです」
「田口先生はリスクマネジメント委員会委員長なんですから、もう下っ端ではありませんよ」
 藤原看護師の励ましは、誉め殺しだ。励ましには全くなっていない。
章題が今更過ぎてm9(^Д^)プギャー
ドサクサに紛れて偉くなるからこうなるんだお( ^ω^)



14章
フジワラ・ナース・ネット

12月18日 月曜日 午後4時30分 本館1F・不定愁訴外来



「ナースの院内情報網は、ある領域では医師を遥かにしのぎます。そのメモはウワサの集積だから真実ではありません。でも仮説なら立てられるくらいの基礎情報にはなります。とっかかりとしては充分なはずです。メモを足がかりにして、エシックスに斬りかかってみたらいかがですか」
・看護師は女性が多い
・看護師はしんどい仕事
・女性のストレス解消法は喋ること
つまりそういうことだってばよ怖すぎる



15章
エシックス・エントリー

12月19日 火曜日 午後2時 赤煉瓦棟(精神科解放病棟)



「そんなものですか」
 藤原看護師はうなずく。
「そんなものです。でも、ご安心ください。これで権藤も軽々には動けない。さ、この件はここまで。もうすぐ小さなお客さまがお見えになりますから。張り切っていきましょう」
「地雷原」頼もしすぎ惚れるわー。
ナイチンゲール事件との同時進行はこの人がいなけりゃ無理だった。


 受話器を置くと、沼田は考え込む。やがて、低い笑い声が部屋に流れた。
「田口、か。とっぽそうに見えて、どうしてどうして、なかなか、だな」
警戒し始めても遅いぞ沼田・・・・・・
貴様は「主人公(近づいてはならぬ者)」にケンカを売ったのだ


田口センセは、同期の島津とお喋り。
小児科不定愁訴外来のことや、エシックスのことやら・・・・・・
「ずいぶんひどい会議らしいじゃないか。あの兵藤がお前に同情していたが」
「廊下トンビに同情されてもなあ。アイツだって本来なら沼田さんのネットに入るべきヤツだ。そうしないでいるのはお前に遠慮しているからだ。少しはヤツの気持ちを汲み取ってやれ」
3作続けてそれなりに出番があるサブキャラって、
高階病院長と藤原看護師、そして兵藤の3人じゃね?
兵藤がいなくても話は進むだろうけど、いた方がなんか良さげ。


島津は当然速水とも同期。
内部告発の件も内緒話してみると――
「俺とお前は、アイツに対する認識の視点が違う。お前は、速水は高潔だからこういう行為はしないだろうと考える。俺は高潔だからこそこうう行為をするかもしれない、と考える。そこの違いさ」
『だからこそ』・・・・・・うーむ。



16章
旧友

12月19日 火曜日 午後4時 本館1F・不定愁訴外来



「事実、だ」
( ゚д゚)

(゚д゚)


『自白』があっても、この件はすっきりしない要素有。
「どうやら内部告発とは別次元の何かが紛れ込んでいる、のかもしれません」
一体何が起きているのか?



17章
ジェネラル・ルージュの伝説

12月19日 火曜日 午後5時
オレンジ新棟1F・救命救急センター



「姫宮さん、化粧をしないのは各自の自由だけど、ICUにいる間は、ポケットに必ず一本口紅を持っていないとダメよ」
(。´・ω・)?


それは15年前に起きたデパート火災が関係していました。
「それでジェネラルが渾名になったんですね」
速水、イケメン!


 こんな素晴らしい先生を、地に堕とすわけにはいかない。
田口センセの協力要請を受けた『爆弾娘』。
でも『素晴らしい先生』ご本人は・・・・・・

内部告発の真相、そしてあの男の登場は下巻を待つのです。


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