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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) 海堂尊 2009年1月22日 宝島社

2017-02-01 06:31:52 | 桜宮サーガ
高階病院長の特命で、速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師と厚生労働省のロジカル・モンスターの登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。切り捨てられてゆく不良債権部門・救急救命医療を守る男の戦いと、医療の理想と現実をダイナミックに描き出した傑作エンターテインメント。
裏表紙より。
皆様お待ちかねのロジモンも登場するよ。



18章
泥沼エシックス

12月20日 水曜日 午後2時 本館3F・第三会議室



「プログラムによると、俺の審査が先だ。よく見て一刻も早く沼田さんのクセを見抜け。でないと泥沼に飲み込まれ、速水の救出が困難になる」
島津の『審査』はエーアイの実施について。
エシックスってのはどんな感じなのでしょう?


 見事な論理。きらびやか、かつ空疎。田口は、沼田が曳地委員長の直系の後継者であることをはっきり認知した。論理的に見える分だけ曳地委員長よりもタチが悪い、もとい、格上だ。沼田は曳地委員長の秘蔵っ子と呼ばれていたようだが、ひょっとしたら鬼っ子なのかもしれない。
うわぁ・・・・・・
絶対関わりたくない系の会議。
言葉の言い換え(死体→御遺体)なんざ暇なお前らが直せっていう。


さーて、田口センセの案件ですよ。
 沼田のジョークに、メンバーは一斉に笑う。こうして眺めてみると、エシックス・メンバーの結束力はチーム・バチスタのグロリアス・セブンにも匹敵する。だが、同じ七名でありながら、その品格は天と地ほど違う。
『グロリアス・セブン』は〝栄光の七人〟だったかな?
『エシックス・メンバー』は〝七匹のゴミ虫〟といったところ。

嫌味を繰り返すアホ共に田口センセが軽く反撃してみた結果、
明日臨時エシックスが開かれることになりました。
すぐ顔真っ赤な沼田m9(^Д^)プギャーwwwwww



19章
天窓の歌姫

12月20日 水曜日 午後4時
オレンジ新棟1F・救命救急センター部長室



 思いがけないタイミングで、思わぬヤツから、思いもよらない指摘を受けたな。
『らしさ』を説明、できますか?、



20章
火喰い鳥の告知

12月21日 木曜日 午後2時
本館地下1F・MRI画像診断ユニット



 ――なんてウザいの。ウザすぎる。
第一印象が悪いと取り返すのは困難らしいですよ。


「心配しないで。ジェネラル、あなたの道はどこまでもまっすぐ続いている」
速水との会話は、ドラマでの冴子カット勿体ないと思わせる。



21章
泥沼の中のジェネラル

12月21日 木曜日 午後4時 本館3F・第三会議室



「俺の領域に触れたいなら、ここまで降りてこい」
臨時エシックスにて速水対沼田、第1R。
沼田の無駄話をサクサク斬る。
『将軍』は忙しいんだよ、おわかり?


その結果――
 田口は沼田委員長を見つめ、仕方なさそうにうなずいた。そしてため息をつく。
 結局いつも、尻拭いは俺のところにやってくるわけだ。
『尻拭い』委員会委員長・田口公平。



 沼田と三船事務長の視線は、目の前に並べた二枚の紙片の上を行き交った。
おっとっとー?
どうもこの内部告発、おかしな具合ですよ?


「低レベルで精一杯やっても、何にもならない。世の中は結果がすべてです。どうせ田口センセの推理は、身内か速水先生に恨みを持つ人間の仕業、程度でしょ?」
ロジモン、こちらの件にも参戦!
明日の『外部委員参加のエシックス』に乗り込むつもりの模様。


 田口はため息をつく。どうやら、最悪最凶の最終兵器が、明日のエシックス・コミティにお目見えすることになるのは確実な情勢のようだ。
オモチャを見つけたみたいなもんさね。
つまり沼田はオワタってことだよ言わせんな



22章
司法と倫理

12月22日 金曜日 午後3時 本館3F・第三会議室



「初対面では変なヤツだと思っていたけど、いい人だったんだな、白鳥調査官って」
 田口は呆れて島津を見る。変人同士、相通じてしまったのだろうか。
 ――俺は絶対ダマされないぞ。
同期の友人を同列扱いしてやるなwwwwww
島津の審査がエーアイの話と聞いた白鳥は、
そちらの援護もするつもりになったらしいです。


弁護士・野村と倫理学教授・中野を加えパワーアップした、
いわば「エシックス・ナイン(9匹のゴミ虫)」との対決、ファイッ!
まずは島津のエーアイの件から!
 沼田の縁なし眼鏡が光る。
「島津先生の御意向に沿わなくとも、これがグローバル・スタンダードというものです」
(#^ω^)


屋上行き待ったなし・・・・・・
そんな場面で、『将軍』がゴミ虫共に斬りかかる!
 速水の啖呵は完全無欠、全くもってそれは見事なものだった。
沼田m9(^Д^)プギャーwwwwww
ざまぁ!ざまぁ!



23章
医師法第二十一条の影

12月22日 金曜日 午後4時 本館3F・第三会議室



「我々弁護士は法にかしずく番人で、法律を遵守するのが業務です。従って現状では、エーアイを一般検死に普遍化するという本研究の申請は却下せざるを得ない」
 速水は唇を噛んでうつむいた。隣で沼田が傲然と顔を上げ、微笑を浮かべた。
ぬぬぅ・・・・・・!
法律の話が絡んでくると弁護士は流石に手強い・・・・・・!


このままエーアイの件は却下されてしまうのか?
「野村先生、こんにちは。お久しぶりですね」
 野村は怪訝そうな顔で白鳥を見つめた。突然立ち上がり白鳥を指さし、震える声で言う。
「あ、あんたは、あんたみたいな人がどうしてこんなところに・・・・・・」
そうはいかない、これがな( ・∀・)ニヤニヤ


偶然お知り合いだった野村を野村自身の過去の発言を元に論破、
これまた偶然にも厚労省での後輩にあたる三船事務長も一蹴、
それを見たのに無謀にも挑みかかった中野もあっさり返り討ち、
最後に沼田の反論を一瞬で『封殺』。
 白鳥は、傍らの田口と島津に向かって土砂崩れウインクをひとつ、投げかける。
「以上、アクティヴ・フェーズの極意、その、確か十一。〝フルーツバスケット〟でした」
フゥー!!
エシックスざまぁ!ざまぁ!


続けて田口センセの案件な訳ですが、
『将軍』速水は自身が全てを認めているため審議は不要と主張。
エシックスが掲げる倫理()が如何に無力であるかを叩きつける。
「俺を裁くことができるのは、俺の目の前に横たわる、患者という現実だけだ」
 沼田が営々と築き上げてきたエシックスという硝子の宮殿、桜宮の聖域は、血まみれ将軍の迫撃砲の一撃で粉々に砕け散った。
『現実』を見ろ、な?


最早エシックスに出来る事は何もない。
後は田口センセのリスクマネジメント委員会のお仕事。
明日の臨時委員会には沼田や野村、島津に白鳥まで出席希望。
まー誰が見学したところで自白が取れてんだから、
後は速水の処分を決めるだけで問題解決だね!

ジェネラル・ルージュの凱旋~おしまい~





もうちっとだけ続くんじゃ。


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