宇佐見警視は銃声の聞こえた方へ走りだす。田口らが後を追うと、最新縦型MRI・コロンブスエッグの中には目から血を流す死体があった。そして傍には、拳銃を握った高階病院長が倒れていた――。銃弾の種類と手の硝煙反応から、警察は高階病院長を現行犯逮捕する。高階の無罪を信じる白鳥・田口は、72時間以内に犯人の仕掛ける完全無欠のトリックを暴くことができるのか!? 解説:島田荘司裏表紙より
→上巻
事件は会議室で起きると思った?
残念!殺人現場が出来ちゃいました!
20章へ?
暴発
5月27日午後8時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット
「銃声、ぜよ」
音がした画像診断ユニットの方へ走る警察庁の宇佐見
グッチーと島津が後を追うと、室内にはMRIの前に座る死体と・・・・・・
「近寄ってはダメぜよ。抵抗し発砲したんで、締め落としてありますきに」なん・・・・・・だと・・・・・・?
いやー大変な事態ですなー責任者は大変やでー
高階病院長は最重要容疑者かつ意識不明で警察病院送りだから、
責任者は現場になった画像診断ユニットの主である島津准教授かな?
「事件が起きた場所はどこだ? エーアイセンター分室だろ。でもってエーアイセンターの最高位って誰だ?」m9(^Д^)プギャーwwwwww
俺は思わず周囲を見回す。それから自分を指さしてみる。
「まさか、俺?」
21章とてもわかりやすいあらすじ!
緊急リスクマネジメント委員会
5月27日午後10時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来
「さっき高階先生が機器購入の収賄で逮捕されそうになって、警察関係者を射殺して逃亡しようとしたところを現行犯逮捕されちゃったんだよ」
話を聞いた黒崎教授は怒声を上げる。
「バカ者。そんなことがあるはずなかろう」
22章メディア対策をはじめ今作の白鳥は獅子奮迅の働き
肩すかし
5月28日午前7時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来
「あんな凄いレベルのスキャンダルをもみ消せる力を持ってるなんて、他に誰がいるのさ。僕みたいな官僚が嚙まなくちゃ絶対無理なことさ」
前々作は速水、前作では彦根に奪われた出番をまとめて取り戻す勢い
ただしさすがに余裕がないのか、グッチーへのツッコミは超辛辣であります
「この事件、とてつもなく闇が深いんだよ」どのくらい『深い』のかと言うと、
部下の姫宮を弁護士として動かしたり、警察庁の電子猟犬・加納に応援を頼んでも
未だに詳細が『よくわからない』くらいヤバイ
23章<Check!>
報道抑制
5月28日午前8時 SCL本部広報室
「今回の冤罪事件は、想像以上に国民の怒りが根深い、というのがリサーチの結果です。だから週末にかけて充分なガス抜きをしてから、月曜に陽動情報を出すようにと決定したのです」
現在世間では20年前の『冤罪事件』における警察の失態が注目されている
つまり警察側としても東城大学の件を報道するなら週明けがいい訳です
20年前の話より今の話の方が話題になるだろうからね!
斑鳩が上の指示通りに通したこのやり口
宇佐見はもちろん桜宮の現場の人間は反対寄りでしたが、
唯一アメリカに出張中だった加納は賛成を表明した模様
「今回の件でもサンタモニカから直接国際電話をいただきましたが、最後に釘を刺されました。この捜査は東城大学医学部を破綻させかねないので取り扱いには充分注意すること。さもないと極北市民病院、産婦人科医逮捕事件の轍を踏むぞ、とね。あの時の警察、検察の失態を持ち出されては、広報担当としてはぐうの音も出ません。司法と医療は相性が悪いのです」キミは極北クレイマーを読んでもいいし読まなくてもいい
24章笹井教授は喋れば喋るほどお前は何を言ってるんだ状態だなぁ
開かずの扉
5月28日午前9時
東城大学医学部附属病院本館地下・法医学教室
「でも、もしも犯罪を見逃したら・・・・・・」
「体表検案だけならもっと見逃してる。それでも責任は問われない。なのにエーアイになった途端、見逃し責任を追及する。法医学者が恫喝まがいの発言ばかり繰り返すから、すっかり医者が引いちゃって、死因究明に協力する気が失せちゃうんだ」
あくまでも創作上の「エーアイに理解がない法医学者」だよね?
モデルになった人間がいて現実に同じことを主張してる訳じゃないよねまさかね
俺は思わず恥ずかしさにうつむいた。言われてみれば、それくらいは俺も知っていた。だが、知っているということと理解していることの間には、かくも大きな隔たりがあることを、痛感させられた。義務教育レベルのことすら理解できてない奴は何なのしぬの
25章名探偵の必須装備
論理打撃戦
5月29日午前8時
東城大学医学部附属病院1F・不定愁訴外来
「すぐに弱音を吐くのが田口センセの悪いところだよ。いいかい、この弾丸こそ謎の迷宮を打ち破るアリアドネの赤い糸なんだ。だけどその細い糸は、謎を解くという強い意志がなくては役に立たないんだよ」
つ[諦めない心]
『偵察』に来たと思われる宇佐見警視が帰った後、
白鳥は現状をわかりやすくまとめました
「簡単さ。一番の容疑者は高階先生だけど、僕たちは高階先生でないと考えてる。するとあの場で高階先生の他に被害者に銃弾をぶちこむことができたのはウサちゃんだけ。だからウサちゃんが真犯人だってわけ」とてもわかりやすい推理!
しかしその証明はそう簡単にはできません
「これじゃあやっぱり犯人が消えちゃうな。いっそ、高階先生が犯人だったら、すべてが丸く収まるんだけどなあ」東城大学医学部附属病院物語~腹黒タヌキの破滅~
26章これが勝利の鍵だ
国際緊急宅配便
5月29日午後1時
東城大学医学部附属病院1F・不定愁訴外来
「電脳紙芝居がなければ、加納なんてただのでくの坊。帰ってこられないならシステムだけ貸せと言われて、焦っただろうな」
つ[『電脳紙芝居』(もとい『デジタル・ムービー・アナライシス』)]
白鳥はグッチーと島津を相手に事件を改めて検証
「警察のストーリーに従えば、高階先生は射撃の名手で自信家で冷徹な殺人鬼なわけ。だって、四メートル以上離れなければ撃てない標的の左目を狙って、万が一外れたらMRIが大爆発しかねないような危険な射撃を平然とやってのけてるんだもの」うわぁ高階先生マジヤバイ奴じゃん早く刑務所に送らなきゃ
警察が捜査情報を恣意的に使ったら、無実の人間を陥れることなど実に簡単だ。それを覆すのは難しく、少なくとも司法判断を待たねばならない。その時に冤罪と判明しても時すでに遅し、傷つけられた評判と失われた時間は二度と元には戻らない。このスキャンダルが世に出たなら、間違いなく東城大学は潰れてしまうだろう。君らの警察の正気はいったいどこの誰が保障してくれるのだね?
刻々と迫る東城大学強制捜査へのタイムリミット
グッチーたちは恐るべき陰謀から医療を守ることが出来るのか!?
「なぜ、こんなことが・・・・・・」なん・・・・・・だと・・・・・・?
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