迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

南へ。

2008年08月15日 | 旅する。
8月15日

世間はお盆休みらしい。

ふむ。

いろいろあって、予定の10日頃よりずいぶん遅れて南下開始。

米沢駅になぜパチンコの広告があるかといえば、前田慶次が晩年を過ごしたのが、ここ米沢だかららしい。

前田慶次も、あのゲームがなかったらここまで有名にならなかっただろうなぁ。

ちなみに、米沢ではNHK大河ドラマが来年だかに直江兼続を主人公にするとかで、盛り上げに懸命。

高校3年生

2008年08月12日 | ただの日常。
思い出話を書いたついでに。

そういえば、高校3年のときに面白いことがあった。

私がいた3年3組の教室だけは、旧校舎の離れ小島のようなところにあって「隔離」されていた(と、生徒たちは考えていた)。新校舎とは屋外の離れ廊下でつながっていたのだが、あるとき2階の廊下側のドアになぜか 鍵がかかっていた。

教室の窓からは、次の授業をするべく、古典の先生がその2階の廊下をやって来るのが見えた。しかし、鍵がかかっているので入れない。窓際で眺めていた生徒たちはざわついたが、別に1階から入り直せばいいのだから、どーってことないと思っていた。

妙に長い時間がたって、その古典の先生は3組の担任を連れて教室に入ってきた。

「誰だ?! イタズラしたのは? 名乗り出るまで授業をしないぞ!」

どうやら、鍵をかけたのはこの先生をからかうイタズラだと思って、別の教室で授業していた担任に直訴に及んだらしい。担任はむつかしい顔をして「正直に言いなさい」とだけ言った。

即座に、タイラ君が「僕がやりました」と立った。でも、彼がやったのではないことはみんな知っている。だって、ずっと一緒にいたのだから。

「いいえ、僕がやりました」

そう言って、今度はコン君が立った。すると、「私がやりました」「僕がやりました」と、女生徒も含めて次々とみんなが立ち始めた。結局クラス全員が立ってしまった。

担任は、顔を歪めて笑いをこらえている。

古典の先生は、「いい加減にしろ!」と顔を真っ赤にして教室を出て行った。

他人の罪をかぶろうとする行為を「いいコぶる」とか「偽善」といってあげつらうこともできようが、あのときの3組の生徒たちは「傷つきやすい個人による誤解」(あの古典の先生はちょっと被害妄想の趣きがあった)を、なんとかして自然に「受け入れやすい真実」に変えたかった、のだと思う。

誰もイタズラで鍵をかけやしない。イタズラするのなら、もっとセンスのいいやり方を考える。しかしそれを言い募っても逆効果だったろう。教師という権力者がねじ曲げた事実に対して、生徒という被支配者が対抗するとき、この方法はなかなか有効だった。

結局、学校だろうが社会だろうが、つまるところは人間の器の大きさが問われているのだ。

担任は、「では、お前らはこの時間は立ったまま自習してなさい」と言い残して、今度ははっきり笑いながら、自分の授業に戻っていった。

ウワサによれば、3年3組は扱いにくいクセ者を寄せ集めたクラスと言われていた。

そのクラスにいたからには、きっと私も問題生徒だったのだろうが、おかげでいい担任にあたったと思う。なにしろ、進路指導で、模試の成績で考えればどうやっても無理な受験を「いちかばちかやってみるか?」で片付けてくれたし。

思えば、いい時代だったのかもしれない。



左手の小指

2008年08月10日 | フットボール・クレイジー。
8月10日

中学3年になった春、もう亡くなった祖母にギターを買ってもらった。

嬉しくて毎日触って過ごした。ドレミ………の音階しか弾けなくても、その繰り返しだけで、新しい世界が響いていた。

その秋には、校長の意向で「学習発表会」と名前が変わった文化祭に即席のバンドで出演し、高校ではふたつのバンドを掛け持ちした。

あれから何年たっただろう。

いまだにギターはうまくならないが、左手の小指は太く、長くなった。

何度も運指を練習しているうちに、左手の小指が鍛えられてしまったらしい。

時々、左手と右手で小指を比べてみる。

たとえば、失敗したとき、へこんだとき、辛くしんどいとき、自分がどうしようもなく無力だと感じたとき。

こんなオレでも、努力すれば自分を変えられる、そんなしるし。

ちっぽけな小指が、勇気をくれるときがある。

だから。

ミスしても、
試合に負けても、
敵に打ちのめされても、
きっとキミにはキミの「左手の小指」があるはずだ。

だから。

胸を張って、また前を向けばいい。







……………と、オリンピックを見ながら思ったのでした。

はじまった。

2008年08月07日 | フットボール・クレイジー。
8月7日

いつのまにか、オリンピックが始まっていた。

昨日の女子サッカー、日本対ニュージーランド。

結果より何より、審判の判定に仰天。やけに細かくファウルを取るなぁ、とは思ったが、あのふたつのPKにはのけぞった。しかもこの審判、走れてないし。

しかしまあ、そんな審判の性向を逆手に取ってハイボールをゴール前に上げてPKをもぎ取ったのをほめるべきか。

格下相手に引き分けで、残る相手がアメリカとノルウェーではかなり分が悪いが、サッカー、とくに女子サッカーでは何が起こるかわからない。

0ー2の劣勢から沢のダイレクトボレーで追いついた粘りに期待しよう。

あーあ、オリンピックを見るつもりは全然なかったのに、見事にはまっちまったい。

今日かけていたCD;
Kurt Rodarmer "The Goldberg Variations"(Bach)
(ゴルトベルク変奏曲のギター版)
Toshiki Nunokawa Project "ULTRAMAN JAZZ"
"DETROIT ROCK CITY" (soundtrack)
Charlie Haden & Pat Metheny "beyond the Missouri Sky"
Davy Spillane "ATLANTIC BRIDGE"
(アイルランド音楽、イーランパイプス)

流れゆく日々。

2008年08月05日 | 映画や音楽や舞台や本とか。
8月5日

さて、近況報告。

7月14日に沖縄から内地に帰ってきました。

7月19日には沖縄の某ゲストハウス繋がりで誘ってもらって中野チャンプルーフェスタへ。

エイサーに寿[kotobuki]のライブにカチャーシーにビールにチューハイにさらに西荻窪まで足を伸ばして馴染みの店を巡回。

首都圏で野暮用をいくつかこなして7月25日には青春18きっぷを使って山形県の実家に逃避。

東京近辺は蒸し暑くて息苦しいので、毎年夏は避暑代わりに引きこもるのだ。

新築してからはや5年、夏は涼しく冬は寒い設計なので、机に向かう仕事なら冷房がなくとも汗ばむことはない。

そんなわけで、毎日ストレッチや読書やCDのリッピングや三線の練習や………と、遊び呆けております。

実はいろいろとやらなきゃいけないことはあるのだが。

それはともかく、写真は最近ウチの5枚連続演奏できるCDプレーヤーでかけている5枚。

左上から順に

Adiemusのボーカルを務めるMiriam Stockleyのソロ第2作 "Second Nature"
渋さ知らズ "渋旗"
"The Super Best of T. Rex"
Keith Jarrett "The Koeln Concert"
Blues Brothers "The Definitive Collection" これは映画のサウンドトラック

それではまた。

秋の旅行計画もそろそろ発表できるかな~?