毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「孔明灯と湯圓」2015年3月6日(金)No.1107

2015-03-06 21:32:16 | 中国事情

中国ならではの孔明灯。

阪神タイガースファンの風船飛ばしもここまで大規模ではありますまい。

ブロガー友達の空さんから、「え、孔明灯?」と反応があったので、

ちょっと知ったかぶりしてご紹介しましょう。

諸葛孔明によって発明されたと言われる孔明灯ですが、

私がこの名前を初めて聞いたのは、中国赴任後、1年近く経った2011年4月でした。

当時3年生だった範夢しょうさん・黄斯麗さん・劉思婷さんは、

大学院進学の勉強をそっちのけで、私を廬山に連れて行ってくれたのでした。

(あ、でも黄斯麗さんはお金がないので、代わりに廬山の麓の九江市の友達に

私たちを案内してくれるように頼み、自分は学校に留まったのです。ゴメンネ

案内してくれた黄さんの友だちの曾さんグループ3人は、

見ず知らずの私たちを誠心誠意、もてなしてくれました。

生前、母が中国について語るとき、いつも

「中国人は心が広いんだ。来る者を拒まず、『朋友!』といって面倒見るのさ。」

と言っていましたが、本当にその通りです。

廬山に登る前日、私たちは彼女らに案内されて、

あの鑑真和上がステイした東林寺に宿泊させてもらいました。

国宝寺であるにもかかわらず人民に開放して

毎日何百人も泊めるその大らかさに感銘を受け、

さらに、そのお寺が3月11日の直後に、

東日本災害の犠牲者を悼む法会を催して下さったという逸話を聞いて、

(こんな遠い異国の山の中のお寺でも、日本を思ってくださって…)と、

後から何度も思い出し、国境を越えた人々の熱い心を噛みしめたものです。

 

翌日の山登りの様子などは、以前ブログに詳しく書いたので

お暇な時にでもご覧ください。

今読むと、文字は小さいし、細かいことをグダグダ書いている駄文です。

しかし、すっかり忘れていたことも書いてあるので、メモとしては役に立つかな…。

http://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/1a4cfb4501eecd031f7b930caca13fd2

http://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/68318df145d55bbf2c3fa8663e5bad1b

http://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/7fd0e1bdcb3519d83b77b3de844f09ac

 

で、孔明灯です。

廬山宿泊二日目の夜に、曾さんが「外で孔明灯を飛ばしましょう」

と言うので出ていきました。

ゴチャゴチャと小さい旅館が密集し、崩れそうな石段がそこここにあり、

あまり足場はよくなかったのですが、近くに広場も見えず、

どこかの旅館の洗濯場の傍みたいなところで、その紙風船(油紙製)を揚げました。

こんな感じです。

 

写真のように何人かで揚げるのが安全です。

孔明灯は「許願灯」とも呼ばれ、願いを空に舞い上がる灯火に託します。

 

中国では何度となく、この光景を見ました。

 

その夜、曾さんや範さんたちは、孔明灯を空に揚げながら、

「日本がんばれ~!」と何度も、大声で空に向かって叫びました。

3・11から一か月ちょっとのときでした。

そのとき、涙は出なかったのですが、今振り返ると、なんかね・・・・・・。

中国の学生たち、そして大人たちから、たくさん、そんな温かい心を受け取って

日本に戻ってきました。

 

さて、さて、次は湯圓(御団子)です。

元宵節にはこれがつきもの。

春節大晦日に誰かが贈ってくれたのを、

(多分○○さんやろ)と、推測して今晩食べてしまいました。

左の梅干は、亡くなったスエミ姐さんの連れ合いのイツオさんが、

今でもスエミ姐さんが生きていた時と同様、和歌山まで梅を買いに行き、

美味しく作って、みんなに配ってくれているものです。

スエミ姐さんは、いつもこの梅干を

「大きくて立派やろ?美味しいのなんのって。イツオが作ったんやで。」

と、自慢していました。

 

スープも飲みます。白い団子の中には花生(ピーナッツ)味の甘い餡が入っています。

横浜、神戸の中華街はもちろんのこと、最近はスーパーでも見かけるようになりましたね。

冷凍団子を熱湯で5分茹でたらできあがりです。

一度、お試しください。美味しいですよ。

 

原産国:中国。でも中国のどこかまでは書いてありませんでした。

輸入業者は横浜の会社でした。

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2 コメント

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ありがとうございますo(^-^)o ()
2015-03-07 11:55:56
早速に色々とお教えくださってありがとうございます(^o^)/特に孔明灯が、こんなに素敵なものとは知らず、また『三國志』の世界に気持ちが飛んで行きそうです(*^_^*)
孔明は何の時に、この発明をしたのでしょうか?物語をあれこれ思い出そうとしてみても、あまりにも逸話の多い方ですので、中々浮かんで来ません
諸葛孔明のような政治家が居たらなぁ!と折に触れては思います
この白い団子は茹で卵を模したのですか?美味しそうです~♪
廬山の記事も感激でしたが、長くなるので、そちらにコメントさせて頂きますね
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諸葛孔明 (ブルーはーと)
2015-03-08 23:51:51
空さん、
うちの息子と一緒ですね。我が息子も横山光輝の「三国志」(つまり漫画)を読んで、一気に諸葛孔明を尊敬するようになりました。つられて私も読みましたが、今となってはどの闘いがどうしたのか、ゴチャゴチャになり、登場人物も張飛と関羽くらいしか思い浮かびません。
どこかの記事によると、
『記載によると、当時、平陽で司馬仲達の軍に包囲されて、諸葛は部下に天灯を製作させ、外部に救援を要請したとされている。』
とのこと。司馬仲達。そう言えばそんな名前もありましたねえ。中国の人の名前は私から見れば、似たり寄ったりで本当に覚え辛いです。
振り返って、現代の日本の政治家は…。
まず何が嫌と言って、倫理観が欠落しているのが許せません。国民主権の憲法条項もなにも無視。知らなかった。日教組。
あんなのを平気で選ぶ日本人。エンドレスで頭に来ます
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