毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「薔薇にアブラムシ」No.1649

2016-04-24 21:56:50 | 中国事情

選挙のことを思うと心臓がどきどきしていけないので、

昨日からパソコンを離れていました。

さっき、ブログを書くためにMSNポータルサイトのニュース項目をチラッと見たら、

「京都補選で民進党の泉健太さん当確」が見えて、ほおおおおお~~っと

ため息が出ました(安堵のですよ。もし大阪維新が通ったらどおすんの、と超心配でした)。

ま、それは置いといて、昨日の話で心の波風を防ぎますです。

(心はイケマキさんのことで一杯だけど)

 

雨の土曜日の昼下がりは日本語学科研究室で、

一年生二人に作文のアドバイスみたいなことをして平穏に過ごしました。

今年度入学した一年生は、なんか堂々として元気が満ち溢れているのです。

たった13人しかいないんですけど、本を読むときも発表でも勢いがいいんですよ。

その中心にいるのが班長の唐瀾さんと、学習係の韋彤さんの二人です。

日本僑報社主催の「中国人の日本語作文コンクール」に、

一年代表でこの二人が出場って、マラソン大会みたいですけど、

私が、「やろうね」と言うと、けなげに「はい!」と答える二人でした。

で、授業のない土曜の午後、書くエピソードをあれこれ絞り出していたのです。

外国語学部ビルは人影も疎らです。

ビルに行く途中、道に小さいカタツムリたちがいました。

あぶなく踏むところでしたよ。

よく見たら、あっちにもこっちにもたくさん。

3人一緒に第三食堂で夕食をとった後、韋彤さんと私は唐瀾さんに別れを告げ、

一緒に帰りました(男子寮と私の宿舎は同方向なのです)。

雨は完全に上がり、メインゲート前のバラ園のバラの蕾が膨らんでいました。

しかし、よく見ると、蕾にびっしりとアブラムシが!

私は迷わず手で何十匹も潰しました。

「アブラムシさん、どうもすみません」とか、口先では一応謝るんですが、

指先では容赦なくプチプチ潰すのです。

日本でも、中国でも、私はアブラムシを生かしちゃおけないのです

韋彤さんは広西チワン族自治区出身の男の子です。

伯父さんが山奥で農業をしているので時々手伝いに行くとのことですが、

私のアブラムシ潰しを見て、

「ああ!先生、なぜそうしますか!」

「あの、虫が隙間なくたくさんいることを何と言いますか」

「あの、恐怖の気持ちを何と言いますか」

と矢継ぎ早に質問します。

私が

「隙間なく、は『びっしりと』です。恐怖の気持ちは『ゾーッとする』ですね。」

と言うと、

「先生は今、蕾にびっしりといる虫を殺しました。

私は、ゾーッとしました。」

と、上手に日本語で言いましたよ。

皆さんはどうですか。

アブラムシをこのままにしちゃおけないでしょう?


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