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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日本の民主主義は意気地なし」No.2228

2018-04-05 23:11:44 | 日本事情

 仏フィガロ紙の記者の記事を

「世相を斬る あいば達也」さんのブログで読み、

その通りだと思いました。

「森友スキャンダルそのものより悪いのは、

政府と官僚がスキャンダルを隠蔽しようとしたことだ。

だがその隠蔽よりさらに悪いのは

隠蔽に対する国民の反応だ

ほかの国々から見ると、

森友問題によって日本社会がどれほど政治に無関心になったか

示されたことになる。 

「日本の状況は、2016年と2017年のデモによって

昨年朴槿恵(パク・クネ)政権を倒すことに成功した韓国とは

ひどく対照的だ。

北東アジアの外国通信特派員はみな、

韓国の民主主義がいかに活気があるか

そして、

日本の民主主義が、

いかに意気地なしになっていたかに気がついた。」

 

外国人記者が見たこの日本の状況は、

今の日本政府や日本社会に危機感を感じている

日本国内の人々の思いを代弁してくれています。

しかし、私たちにとっては自分たちの生きてきた国です。

こうした批判にのんびり頷くばかりでもいられませんし、

また、ネトウヨに

「嫌なら日本から出て行け」と言われても、

すごすごとよその国に亡命するわけにもいかないのです。

なぜなら日本は、

アベ政権とネトウヨだけに所属する国ではありません。

私だって、国と地方自治体に長年にわたって

多額の税金を払い続けているのですから

日々、平和な気持ちで安全な国に住みたいという

ささやかな願いぐらい

叶えられて当然なのです。

数年前にアベ自民が選挙で勝って以来、

私はブログで何度か

「日本のみんな、麻酔の注射されて麻痺しちゃったの?!」

と呟きました。

日本人は「麻痺している」というより、

本当は「意気地がない」のでしょうか。

「天下泰平」の江戸時代に一揆、打ち壊しで闘った農民魂は

どこに消し飛んでしまったのでしょうか。

フランス人記者の記事にはこうもあります。

「驚くべきことは、森友問題に対する

日本の世論の結集力が非常に低いことだ。

もちろん抗議行動の形は国によってそれぞれだが、

私は昨年冬、韓国で毎週100万もの人が

マイナス15度の寒さもものともせずに集まり、

朴大統領の辞任を要求していたのをこの目で見た。

朴氏のほうが安倍首相より

重い刑事処分の対象となっていたのは確かだが、

それでもこの日韓の格差は驚異的だ」

ヤン・ルソー記者:レゼコーLes Échos〈フランスで日本経済新聞に相当する報道機関〉 の日本特派員

「20世紀の初めに民主主義の道を開いた

人口1億2000万人の国、日本は、今では休止状態だ。

一方、民主主義を発見したのがわずか30年前にすぎない

人口5100万人の国、韓国は、デモ活動をする権利を、

総力を挙げて守っている。

この状況を日本人は心配したほうがいい。」

レジス・アルノー記者:仏フィガロ東京特派員)

ーーー出典:「世相を斬る あいば達也」さんのブログ

 https://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/0a5fa05d159079bf9459e78d18a60b13

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