毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「逮捕拘留中の山城博治さんのこと」No.1803

2016-11-23 21:42:17 | 人間

私のデジカメにはこの夏以来消さずにずっと取ってある2枚の写真があります。

一枚は高江の森、

もう一枚は山城博治さんです。

8月6日の朝、ほとんど寝ていない博治さんは

疲労がずいぶん溜まっている様子でした。

この日の午後、小休止のためテントを離れたと聞いて、さもあらんと思いました。


下はフェイスブックから借用したものです。

天真爛漫な博治さんの雰囲気が伝わってきます。

 

 

私はこのブログで何度か、

沖縄辺野古や高江の座り込み活動のリーダーとして、

山城博治さんほど、みんなの信頼を得ている人はいないと書きました。

 

しかし、機動隊の「土人」「シナ人」「ボケ」発言について、こともあろうに、

「山城博治ら、座り込みしている者たちの狂暴さに耐えて、

ずっと我慢を重ねてきた若く、純粋で、おとなしい機動隊員が、

遂に我慢しかねて、ついぽろっと言ってしまった」

というストーリーを作り、

ネットでガンガン広める活動をしている人々がいます。

そのグループが証拠として提示している動画の一つに、

機動隊員の誰かが座り込みをしている人を車で轢いたにもかかわらず、

名乗りもせず、仲間に匿われてどこかに逃げた直後の

博治さん怒り爆発シーンがあります。

博治さんは、目の前の機動隊員に

「お前か、やったのは!許さんぞ!」

と、怒鳴って若い機動隊員の帽子をペシッと叩いていました。

「ペシッ」です。「ボカッ」ではありません(動画を見れば分かります)。

 

私が頭に来るのは、その動画を、

「反対派リーダーの狂暴さを見よ」とかタイトルを付けて提示する、

その手法に対してです。

どれか一つの場面だけを取りだしたら、白を黒ということも実に簡単です。

しかし、その動画を見た人には、

博治さんが何のことを「お前がやったのか!」と怒鳴っているのか

冷静に調べる態度をキープしてほしいと願います。

 

ここで、博治さんの

辺野古キャンプシュワブゲート前でのエピソードを再度紹介します。

これは、今年の冬、

高里鈴代さんが雨降るテントの中で私たちに教えてくださったものです。

曰く、

「私たちは、こうやってテントの中で雨風をしのげるし、

機動隊は立派な雨具を着ているんだけど、

アルソック(註:民間警備会社・機動隊の下請けみたいなことをさせられている)の人たちは、

以前、雨でも雨合羽も何も着せられず、そのまま警備に当たらされていたの。

あるとき、大雨が降ってきたんだけど、やっぱりアルソックの人たちは

ずぶ濡れで、立ち尽くしていたの。

それを見て、博治さんが激怒して、

『闘争はタイム取るから、直ちに職員に雨合羽を支給しなさい!』

って、アルソックの会社に電話したのよ。」

それ以来、アルソック職員は雨合羽を着られるようになったとのこと。

確かに、アルソックの人の中には、

博治さんの横を通るとき、

「おはようございます。」と頭を下げていく人がいるのを私はこの目で見ました。

去年春、博治さんがガンで入院し、6月、久しぶりにゲート前に姿を現したとき、

沖縄県警の中にも「病気よくなって嬉しいよね。」と呟いた人がいると、

沖縄タイムスか琉球新報に書いてありました。

いや、これはネトウヨと違って作り話ではない、真実です。

山城博治さんて、そういう人だから座り込みしていても、

よっぽど、緊急の高圧的弾圧がない限りとても和やかなムードで盛り上がるのです。

 

ネトウヨは、そんな現場に足を運んだこともないくせに

動画編集で政府に都合のいいストーリーを作り上げています

どうしたら、その愚かさは治るのでしょうか。

そのストーリー作りはひょっとしてアルバイト?

その可能性はありますね。だから、座り込みしている人に対して

「お金をもらって座っている」などというデマを思いつくのではないでしょうか。

私たちは、日々節約してお金を絞り出し、ピーチ航空とか格安飛行機で

自前で活動に参加しているのです。

自分で考えて、自分で決めて。

さあ、また冬休み、大阪に帰ったら沖縄に行くぞー!


山城博治さんは、もう一人の仲間と一緒になんとまだ名護署に拘留中です。

政府が手を下しているのは明らかです。

 

いくら沖縄でも、今の季節に靴下なしでは寒いだろうに、

靴下の差し入れは許可されていないそうです。

どうか、元気で一日も早く解放されますように。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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