ナタリー・コールでお気に入りの”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”を前に取り上げましたが、”Take A Look ”もお気に入り。歌が上手いこともあるんですが、言葉というか発声が美しい。そこがお気に入りのポイント。
■1)ナタリー・コールについてネット散策にて
前回ウィキペディアから紹介しましたが、他にも。お父さんがジャズ・シンガーのレジェンドならお母さんもデューク・エリントン楽団の歌手として活躍したマリア・エリントン。両親がシンガーであれば、娘も自然と歌うようになる。DNAがジャズシンガー。
またコラボアルバム&曲も沢山あります。中には三大テノールのうちの2人の歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴとともに1995年に行ったコンサートの実況盤『A Celebration Of Christmas』という異色作も。
(~ナタリー・コール 2014年来日公演~ネット記事より)
吉岡正晴のソウル・サーチン 2010.5.20 △奇跡の完全復活~ナタリー・コール (パート1)というページを見てみたら、2010.5.18のブルーノート東京のライブで、10曲目に僕の大好きな「テル・ミー・オール・アバウト・イット」(マイケル・ フランクスのカバー)を唄ってくれていました。あ~、行っていれば生のこの曲が聴けたんだが…非常に残念!実はこの時は単身赴任で東京に居ました。この時に、ナタリーが歌詞カードを探そうとした、といういう逸話も。結局ほとんど見なかった(1回だけチラ見した)ということですが、ま、他人の曲のカバーですからね。
■2)Take A Look
CDのジャケットは
裏は
伝説的プロデューサーでありレーベル経営者の”トミ-リピューマ”氏のプロデュースですが、彼は先に彼女の「アンフォゲッタブル」の内8曲をプロデュースして大成功を収め、”Take A Look” や先に取り上げた”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”やマイケル・ フランクスの作品も手がけています。彼の形容詞は、「洗練された良質な音楽」、「おしゃれな音楽」例えば居心地のいいカフェとか着心地のいいシャツのようなカジュアルな感触、日々の生活が少しだけ高まるような音楽と言われています。
このアルバムで一番は、何といっても表題曲です。1曲目の”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”もいいですが。
1.”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”:彼女のクリスタル・ボイスが美しいしっとりとしたラブ・バラード。フレーズの終わりの美しさ、ビブラートの消え方は、蒸発するよう。
2.”アイム・ビギニング・ツー・シー・ザ・ライト”:スイング感と爽快感とグルーブ感。ラストのスキャットがアドリブ的でブローセクションとバース交換風にピアノの隠し味と共にアンサンブルを聴かせる。
4.”クレージー・ヒー・コールズ・ミー”:スイートだけに頼らない、あっさりとしっとり。トミ-リピューマ流。
5.”クライ・ミー・ア・リバー”:スタンダードだが、現代的にソフトに料理。アドリブフレーズが浮遊感を。弱くソフトに唄うことで寂寥感や孤独感を。後半はアドリブを強くして変化を。ラストのフェードの仕方も粋。
12.”アズ・タイム・ゴウズ・バイ”:前半のバースの言葉に品があって美しい。歌への移行の間もハッとする。軽く流しているようで隅々まで気を巡らして唄っている。サックスの後の仕舞い方もドリーミング。
14.”カリプソブルース”:カリプソのリズムのパーカッションはオーディオチェックに最適。ギターやマリンバも上手い具合に隠し味。
16.”ラバーズ”:浮遊感のある爽快系の曲。ピアノソロのONマイク的な音はオーディオチェック向き。スイング感があって乗りも良い。
18.”Take A Look ”:この曲は感情を込めて歌うと決めて歌っている。珍しく強く感情移入。ストレートに完璧なディクション。言葉が美し過ぎ。
■3)Take A Look の歌詞
英語のままで聴いていると感動する歌詞。 clydes Otisと言う人が書いたようですが、そのまま記載すると、
”Take a look in the mirror
Look at yourself
But don't you look too close
'Cause you just might see the person
That you hate the most
Lord, what's happening to this human race
I can't even see one friendly face
Brothers fight brothers and sisters wink their eyes
While silver tongues bear fruits of poison lies
Take a look at your children born innocent
Every boy and every girl
Denying themselves a real chance
To build a better world, oh!
Dear Lord what's happening to your precious dream
I think it's washing away on a bloody, bloody stream
Yes, take a look at your children before it's too late
And tell them nobody, nobody wins when the prize is hate
Oh, no, no, no, it's not too late
We gotta tell all of our children
That love, love, love is the way”
これを日本語に訳すと、野暮ったい感じになって英語で感じたニュウアンスが消え失せます。
”鏡の中の自分を見て。
しかし、あなたはあまりにも近づかないで。
最も嫌いな人を見るかもしれないから。
主よ、人類には何が起こっていますか?
私は一人のフレンドリーな人の顔を見ることさえできません
兄弟は喧嘩をし、銀の舌が毒の嘘を産む間に姉妹が目を覚ます
無垢な状態で生まれた子供たちをご覧なさい、
すべての男の子と女の子はもっと良い世界を築くための本当のチャンスを自ら逃している、ああ!
親愛なる主よ、あなたの貴重な夢に何が起こっているのでしょう?
私はそれが血まみれの流れで洗い流されていると思う。
そうだ、手遅れになる前に子供たちに目をやって!
彼らに教えて下さい。憎しみからは何も生まれないことを。
ああ、いや、いや、まだ、遅過ぎることはない。
私たちはすべての子供たちに伝えなければなりません
その愛、愛、愛こそは最善の方法です”
英語のニュウアンスが出ないのは、日本語だからというのもありますが私の訳が下手糞(一部間違っているかも)だからかもしれません。
この歌詞には、キリスト教文化圏で培われた人たちの考え方や文化がちりばめられています。
日本人には書けない歌詞。彼女の声にはストレートに完璧なディクションを感じます。
この歌詞は、彼女が慈善福祉活動(熱帯雨林基金、小児糖尿病基金、アメリカ赤十字等)に尽力したと言うことに繋がっている気がする。
このアルバムがグラミーを取ったと言うのは歌の上手さだけではないかもですね。
■1)ナタリー・コールについてネット散策にて
前回ウィキペディアから紹介しましたが、他にも。お父さんがジャズ・シンガーのレジェンドならお母さんもデューク・エリントン楽団の歌手として活躍したマリア・エリントン。両親がシンガーであれば、娘も自然と歌うようになる。DNAがジャズシンガー。
またコラボアルバム&曲も沢山あります。中には三大テノールのうちの2人の歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴとともに1995年に行ったコンサートの実況盤『A Celebration Of Christmas』という異色作も。
(~ナタリー・コール 2014年来日公演~ネット記事より)
吉岡正晴のソウル・サーチン 2010.5.20 △奇跡の完全復活~ナタリー・コール (パート1)というページを見てみたら、2010.5.18のブルーノート東京のライブで、10曲目に僕の大好きな「テル・ミー・オール・アバウト・イット」(マイケル・ フランクスのカバー)を唄ってくれていました。あ~、行っていれば生のこの曲が聴けたんだが…非常に残念!実はこの時は単身赴任で東京に居ました。この時に、ナタリーが歌詞カードを探そうとした、といういう逸話も。結局ほとんど見なかった(1回だけチラ見した)ということですが、ま、他人の曲のカバーですからね。
■2)Take A Look
CDのジャケットは
裏は
伝説的プロデューサーでありレーベル経営者の”トミ-リピューマ”氏のプロデュースですが、彼は先に彼女の「アンフォゲッタブル」の内8曲をプロデュースして大成功を収め、”Take A Look” や先に取り上げた”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”やマイケル・ フランクスの作品も手がけています。彼の形容詞は、「洗練された良質な音楽」、「おしゃれな音楽」例えば居心地のいいカフェとか着心地のいいシャツのようなカジュアルな感触、日々の生活が少しだけ高まるような音楽と言われています。
このアルバムで一番は、何といっても表題曲です。1曲目の”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”もいいですが。
1.”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”:彼女のクリスタル・ボイスが美しいしっとりとしたラブ・バラード。フレーズの終わりの美しさ、ビブラートの消え方は、蒸発するよう。
2.”アイム・ビギニング・ツー・シー・ザ・ライト”:スイング感と爽快感とグルーブ感。ラストのスキャットがアドリブ的でブローセクションとバース交換風にピアノの隠し味と共にアンサンブルを聴かせる。
4.”クレージー・ヒー・コールズ・ミー”:スイートだけに頼らない、あっさりとしっとり。トミ-リピューマ流。
5.”クライ・ミー・ア・リバー”:スタンダードだが、現代的にソフトに料理。アドリブフレーズが浮遊感を。弱くソフトに唄うことで寂寥感や孤独感を。後半はアドリブを強くして変化を。ラストのフェードの仕方も粋。
12.”アズ・タイム・ゴウズ・バイ”:前半のバースの言葉に品があって美しい。歌への移行の間もハッとする。軽く流しているようで隅々まで気を巡らして唄っている。サックスの後の仕舞い方もドリーミング。
14.”カリプソブルース”:カリプソのリズムのパーカッションはオーディオチェックに最適。ギターやマリンバも上手い具合に隠し味。
16.”ラバーズ”:浮遊感のある爽快系の曲。ピアノソロのONマイク的な音はオーディオチェック向き。スイング感があって乗りも良い。
18.”Take A Look ”:この曲は感情を込めて歌うと決めて歌っている。珍しく強く感情移入。ストレートに完璧なディクション。言葉が美し過ぎ。
■3)Take A Look の歌詞
英語のままで聴いていると感動する歌詞。 clydes Otisと言う人が書いたようですが、そのまま記載すると、
”Take a look in the mirror
Look at yourself
But don't you look too close
'Cause you just might see the person
That you hate the most
Lord, what's happening to this human race
I can't even see one friendly face
Brothers fight brothers and sisters wink their eyes
While silver tongues bear fruits of poison lies
Take a look at your children born innocent
Every boy and every girl
Denying themselves a real chance
To build a better world, oh!
Dear Lord what's happening to your precious dream
I think it's washing away on a bloody, bloody stream
Yes, take a look at your children before it's too late
And tell them nobody, nobody wins when the prize is hate
Oh, no, no, no, it's not too late
We gotta tell all of our children
That love, love, love is the way”
これを日本語に訳すと、野暮ったい感じになって英語で感じたニュウアンスが消え失せます。
”鏡の中の自分を見て。
しかし、あなたはあまりにも近づかないで。
最も嫌いな人を見るかもしれないから。
主よ、人類には何が起こっていますか?
私は一人のフレンドリーな人の顔を見ることさえできません
兄弟は喧嘩をし、銀の舌が毒の嘘を産む間に姉妹が目を覚ます
無垢な状態で生まれた子供たちをご覧なさい、
すべての男の子と女の子はもっと良い世界を築くための本当のチャンスを自ら逃している、ああ!
親愛なる主よ、あなたの貴重な夢に何が起こっているのでしょう?
私はそれが血まみれの流れで洗い流されていると思う。
そうだ、手遅れになる前に子供たちに目をやって!
彼らに教えて下さい。憎しみからは何も生まれないことを。
ああ、いや、いや、まだ、遅過ぎることはない。
私たちはすべての子供たちに伝えなければなりません
その愛、愛、愛こそは最善の方法です”
英語のニュウアンスが出ないのは、日本語だからというのもありますが私の訳が下手糞(一部間違っているかも)だからかもしれません。
この歌詞には、キリスト教文化圏で培われた人たちの考え方や文化がちりばめられています。
日本人には書けない歌詞。彼女の声にはストレートに完璧なディクションを感じます。
この歌詞は、彼女が慈善福祉活動(熱帯雨林基金、小児糖尿病基金、アメリカ赤十字等)に尽力したと言うことに繋がっている気がする。
このアルバムがグラミーを取ったと言うのは歌の上手さだけではないかもですね。