オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

Natalie Cole/Take A Look

2018-11-10 10:07:58 | ジャズ
 ナタリー・コールでお気に入りの”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”を前に取り上げましたが、”Take A Look ”もお気に入り。歌が上手いこともあるんですが、言葉というか発声が美しい。そこがお気に入りのポイント。

 ■1)ナタリー・コールについてネット散策にて
 前回ウィキペディアから紹介しましたが、他にも。お父さんがジャズ・シンガーのレジェンドならお母さんもデューク・エリントン楽団の歌手として活躍したマリア・エリントン。両親がシンガーであれば、娘も自然と歌うようになる。DNAがジャズシンガー。
 またコラボアルバム&曲も沢山あります。中には三大テノールのうちの2人の歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴとともに1995年に行ったコンサートの実況盤『A Celebration Of Christmas』という異色作も。
 (~ナタリー・コール 2014年来日公演~ネット記事より) 
 吉岡正晴のソウル・サーチン 2010.5.20 △奇跡の完全復活~ナタリー・コール (パート1)というページを見てみたら、2010.5.18のブルーノート東京のライブで、10曲目に僕の大好きな「テル・ミー・オール・アバウト・イット」(マイケル・ フランクスのカバー)を唄ってくれていました。あ~、行っていれば生のこの曲が聴けたんだが…非常に残念!実はこの時は単身赴任で東京に居ました。この時に、ナタリーが歌詞カードを探そうとした、といういう逸話も。結局ほとんど見なかった(1回だけチラ見した)ということですが、ま、他人の曲のカバーですからね。

 ■2)Take A Look
 CDのジャケットは

 裏は

 伝説的プロデューサーでありレーベル経営者の”トミ-リピューマ”氏のプロデュースですが、彼は先に彼女の「アンフォゲッタブル」の内8曲をプロデュースして大成功を収め、”Take A Look” や先に取り上げた”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”やマイケル・ フランクスの作品も手がけています。彼の形容詞は、「洗練された良質な音楽」、「おしゃれな音楽」例えば居心地のいいカフェとか着心地のいいシャツのようなカジュアルな感触、日々の生活が少しだけ高まるような音楽と言われています。

 このアルバムで一番は、何といっても表題曲です。1曲目の”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”もいいですが。
1.”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”:彼女のクリスタル・ボイスが美しいしっとりとしたラブ・バラード。フレーズの終わりの美しさ、ビブラートの消え方は、蒸発するよう。
2.”アイム・ビギニング・ツー・シー・ザ・ライト”:スイング感と爽快感とグルーブ感。ラストのスキャットがアドリブ的でブローセクションとバース交換風にピアノの隠し味と共にアンサンブルを聴かせる。
4.”クレージー・ヒー・コールズ・ミー”:スイートだけに頼らない、あっさりとしっとり。トミ-リピューマ流。
5.”クライ・ミー・ア・リバー”:スタンダードだが、現代的にソフトに料理。アドリブフレーズが浮遊感を。弱くソフトに唄うことで寂寥感や孤独感を。後半はアドリブを強くして変化を。ラストのフェードの仕方も粋。
12.”アズ・タイム・ゴウズ・バイ”:前半のバースの言葉に品があって美しい。歌への移行の間もハッとする。軽く流しているようで隅々まで気を巡らして唄っている。サックスの後の仕舞い方もドリーミング。
14.”カリプソブルース”:カリプソのリズムのパーカッションはオーディオチェックに最適。ギターやマリンバも上手い具合に隠し味。
16.”ラバーズ”:浮遊感のある爽快系の曲。ピアノソロのONマイク的な音はオーディオチェック向き。スイング感があって乗りも良い。
18.”Take A Look ”:この曲は感情を込めて歌うと決めて歌っている。珍しく強く感情移入。ストレートに完璧なディクション。言葉が美し過ぎ。

 ■3)Take A Look の歌詞
 英語のままで聴いていると感動する歌詞。 clydes Otisと言う人が書いたようですが、そのまま記載すると、

”Take a look in the mirror
Look at yourself
But don't you look too close
'Cause you just might see the person
That you hate the most

Lord, what's happening to this human race
I can't even see one friendly face
Brothers fight brothers and sisters wink their eyes
While silver tongues bear fruits of poison lies

Take a look at your children born innocent
Every boy and every girl
Denying themselves a real chance
To build a better world, oh!

Dear Lord what's happening to your precious dream
I think it's washing away on a bloody, bloody stream
Yes, take a look at your children before it's too late
And tell them nobody, nobody wins when the prize is hate

Oh, no, no, no, it's not too late
We gotta tell all of our children
That love, love, love is the way”

 これを日本語に訳すと、野暮ったい感じになって英語で感じたニュウアンスが消え失せます。

”鏡の中の自分を見て。
しかし、あなたはあまりにも近づかないで。
最も嫌いな人を見るかもしれないから。

主よ、人類には何が起こっていますか?
私は一人のフレンドリーな人の顔を見ることさえできません
兄弟は喧嘩をし、銀の舌が毒の嘘を産む間に姉妹が目を覚ます

無垢な状態で生まれた子供たちをご覧なさい、
すべての男の子と女の子はもっと良い世界を築くための本当のチャンスを自ら逃している、ああ!

親愛なる主よ、あなたの貴重な夢に何が起こっているのでしょう?
私はそれが血まみれの流れで洗い流されていると思う。
そうだ、手遅れになる前に子供たちに目をやって!
彼らに教えて下さい。憎しみからは何も生まれないことを。

ああ、いや、いや、まだ、遅過ぎることはない。
私たちはすべての子供たちに伝えなければなりません
その愛、愛、愛こそは最善の方法です”

 英語のニュウアンスが出ないのは、日本語だからというのもありますが私の訳が下手糞(一部間違っているかも)だからかもしれません。
この歌詞には、キリスト教文化圏で培われた人たちの考え方や文化がちりばめられています。
日本人には書けない歌詞。彼女の声にはストレートに完璧なディクションを感じます。
この歌詞は、彼女が慈善福祉活動(熱帯雨林基金、小児糖尿病基金、アメリカ赤十字等)に尽力したと言うことに繋がっている気がする。

このアルバムがグラミーを取ったと言うのは歌の上手さだけではないかもですね。
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漆原啓子さんのストラディバリウスを聴きに

2018-11-06 15:00:09 | クラシック
 バイオリンを習っている妻と梅田の阪急百貨店の9階で漆原啓子さんがストラディバリウスを演奏するというので今日聴いてきました。
 9Fに催事でイタリアフェア2018を今日までやっていました。

 バイオリンは漆原啓子さんで、ピアノは中山和子さんです。

 後にあるバイオリンが並んでいるブースは、馬戸 建一さんの工房からのブースです。PA用のEV製スピーカーはアナウンス用です。

 これが、前方左右に2台づつ4台、後方に1台づつ2台で合計6台ありました。バイオリンは勿論PA無しです。
 馬戸 建一さんのブースでは、バイオリンが並んでいました。

前に居られるイタリア人は、イタリアから助っ人で来ているマルコ・オジオ氏でバイオリンの製作を実演されていました。

 丸刃の彫刻刀でスクロールの後を削っている所です。馬戸さんの師匠の作は350万円、マルコ・オジオ氏の作は250万円、馬戸 建一さんの作は100万円。何れもいいお値段です。手作りだとそうなるんですね。ニスも展示していました。

 右下にある小パネルには、13世紀には存在したプロポリスと蜜蝋の塗料の説明があったが、製法が伝わっていないので今は作れないとありました。
 ストラディバリウスのコンサートは、以下の構成でしたが、穏やかな曲では円やかな響きが、シュールな曲調では切れるのに耳に優しい音色、音の深さと巾をストラディバリウスが聴かせてくれました。勿論、漆原啓子さんの演奏が素晴らしいからこそ、そういう音色になるのでしょうね。ストラディバリウスは聴衆より演奏者に最も良い音を聴かせる(Nスペ)とか、一度演奏するとそれまでの演奏スタイルでは破綻するのでそこから新たに演奏を研鑽する必要があるとか言うネットの記事もあります。(例えば、千住真理子さん:今まで使っていた楽器とは、音の出し方、音楽の作り方、すべてを変える必要がありました。今までのような小細工は利かずむしろ邪魔です。 何もかも、ゼロに戻って1からやり直すことになりました。人生観も変りました。 )一方、ウィッキペディアを見ると、ブラインドテストでは現代のバイオリンの方が音色が優れているとプロの演奏者が判定したという。つまり現代の製作者の作る楽器の音色は、すでにストラディバリウスを超えていることを示唆した。うーん、この辺りは謎です。

①ストラビンスキー編曲(ペルゴレージ作)プルチネルラ イタリア組曲 序曲~セレナータ~ガボォットと2つの変奏曲
 プルチネルラと彼の恋人の周囲に巻き起こる騒動・混乱をテーマにしたバレエ音楽ですが、ここでは穏やかな曲調を穏やかな音色で周りを包み込んでくれるような演奏でした。

②クライスラー プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 ガエターノ・プニャーニの作を編曲したと作曲者詐称事件を起こした作。哀調というか切ない系の美しいバラード的な彩り豊かな曲を幻想的に聴かせてくれた。

③サンサーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ
 穏やかな序奏の後、情熱的なロンドが続き、最後は一気に掛け抜け、あっけなく終わる、聴衆を置き去りにするテクニック。Jazzでも使いますね、例えばトレーンの”Lush Life”の最後の曲”I Here A RHAPSODY”。最後に聴衆の中から”ブラボー”が。

④アンコール クライスラー 愛の喜び
 これは、良く聴きますね。TVドラマでもよく使っています(”のだめカンタービレ”等)が、サロンミュージックって感じで結婚式の待合室にフィットします。妻となるハリエット・リースと1901年に出会い翌年の1902年に結婚した後の1905年に『愛の喜び』が出版されたので、その愛とはハリエットへ向けた情熱かもしれません。そのシチュエーションは、マーラーの5番のアダージェットも新妻へ捧げたということなので同じですかね。
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関学の学祭に行って来ました

2018-11-01 17:00:48 | 日記
 今日は休みだったので、娘が通っている関学の学祭に行って来ました。
 最寄駅は、阪急電車の甲東園か仁川。ここ上ヶ原キャンパスの学祭は11/1(木)~11/4(日)迄で学校内の地図は、

○数字は模擬店。入ったところは、

 警備員さんが出迎えてくれます。入って直ぐ右に模擬店が15店あります。

大変賑わっています。少し進むと時計台がありますが、地図では図書館のようです。

 シルエットが美しい。
 道なりに進むと芝生がありますが、その道にJAZZ研JAMの看板があり、ライブが2日、3日12:30~17:30となっていました。残念。少し行くと芝生の奥のステージでキレッキレのダンスショーをやっていました。因みにPAのスピーカーはEV製でした。

 これは入れ替わりで、中にはフラダンスもありました。次いて地図のH号館前の模擬店(揚げアイスが人気でフランクフルトも)

地図の一番上中央の第五別館の3階の自主映画制作上映委員会を覗くと、映画をやってました。(娘は映研)

これは隕石が地球に衝突するというSFでしたが、他には若者のたわい無い恋愛物が2題とコント物(家庭教師:会話が面白い)やナンセンス物(ミュータント?)がありました。
映画を出ると日本庭園があり落ち着いた雰囲気が味わえます。

丁度、昼時なので、第4別館前の模擬店Affe!!!の焼きそばを日本庭園で食べました。塩とソースがあり、ソースを選択。でも鉄板が1個しかなく、出来るまでに10分。我々の後も行列が!明日には鉄板がもう一つ来るとのことですが今日も必要ですね。

味はGood!@300円。。Affeのクラブは、フットサルということです。近くのホットケーキ@300円も食べましたがこれはまあまあ。14時過ぎに芝生を通ったら又のキレッキレのダンスが。関西の大会で今年トップを取って、来年1月も連覇したいとか。



 久々に学祭に来て、学生時代を思い出しました。思えば44年前に11月祭で”ゼンザイ”の模擬店をやったなあ。あ~、懐かしい。今日は流石に、”ゼンザイ”は無かったですね。当たり前か?妻も私も”大学時代に戻れたらなあ”と、学生が羨ましく思えた1日でした。

 受付でパンフを貰ったのですが、これが分厚い。何故かと言うと、3つのキャンパスの学祭分が合体しています。ここは上ヶ原キャンパス(11/1~4)ですが、三田キャンパス(10/20~21)と西宮聖和キャンパス(11/10~11)の分も合体。現場で見ている時は何がなにやら皆目判りませんでした。今家で冷静に見たら何とか判りますが・・・・

 今、カープの丸がホームランで3-2逆転!今年はスリリングですね。
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