平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

落下の解剖学

2024年02月26日 23時59分20秒 | 映画・ドラマ・アニメ
土曜日、伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、「落下の解剖学」です、この映画はドキュメンタリー
でもなければ、事実に基いた話でもありません。しかし、2023年・第76回カンヌ国際映画祭
コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞し、アカデミー賞でも、作品賞、監督賞、脚本賞、
主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされているとのことで、ちょっと観てみたくなって、
観ることにしました。


内容は、視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、
死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ
真実が表れていく様を描いた。
人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、
悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、
その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家の
サンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、
事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに
隠された秘密や嘘が露わになっていく。


解剖学などとタイトルにあるので、科学的に事件が解き明かされていく過程を映画にしたものかと
思わせるが、内容はそうではない。どちらかというと法廷劇とそれに伴って、家族をそれぞれに
解剖とかいう感じかな。一見、仲睦まじく見えた夫婦だが、二人の想いはかなりすれ違っていたのが
法廷で明らかになっていく、自分の親のそんなところを法廷で聞かされる子供はたまったものでは
ない。どうでもいいが、法廷劇に出てくる検事はいつも厭味ったらしいキャラが多く不快。こども
相手にネチネチ尋問すんなよ、精神的に追い詰めて児童虐待じゃないのとか思ってまう程嫌なキャラ。
実際もあんなんだったら、今時だったら問題になるだろう。まあフィクションだからね。話的に、
もう母親が本当に殺したのかどうかよりも、こどもが安寧に暮らしていきれば良いなあとか思って
しまうくらいのドロドロ法的劇にお腹いっぱいな感じ。それにしても、人間は思いがすれ違うと、
こうも噛み合わないのかと愕然だ。














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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (zooey)
2024-03-22 19:49:32
はじめまして。
これはどうにもスッキリしない、モヤモヤ感が残る映画でしたね。

>自分の親のそんなところを法廷で聞かされる子供はたまったものではない

ダニエル君には同情を禁じ得ませんが
彼もまた、結構したたかだったのではないかと。
あれだけ母親と距離を取っていたのに
最後には母を擁護。
殺人者の息子として一人ぼっちになるよりも
そうじゃない方を子どもなりに選んだのかと勘ぐってしまいました。
Unknown (タクチ)
2024-03-23 06:34:31
zooeyさん

はじめまして。ほんと全然スッキリ感はなくて、モヤモヤしたまま終わる映画でした。

ダニエル君に関しては、なるほどしたたかな面もあったかもしれませんね、またが、裁判を通じてどうやら母親以外の大人も、あまり信じるに値しないので、なら自分のことを大切にするであろう母親と今まで通りくらしていくのが無難と思っての選択かもしれませんね。

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