
今日は、地元の映画館で映画を2本観ました。1本目に観た映画は「囁きの河」です。
この映画はドキュメンタリーでもなく、事実に基づいた話でもありませんが、2020年7月の
熊本豪雨を背景に、水害の爪痕に苦しむ人吉球磨(ひとよしくま)地域の人々が明日への
希望を取り戻していく姿を描いた映画という事で、観ることにしました。熊本というと、
地震を思い浮かべますが、その4年後に豪雨災害も起こってますよね。特別養護老人ホームが、
水没してしまったのが一番印象に残っています。
内容は、 熊本豪雨から数カ月後。母の訃報を聞き22年ぶりに人吉市に帰郷した今西孝之は、
山が削られ、多くの家屋が流され、川の地形まで変わり果てた故郷の姿を目の当たりにする。
孝之は22年間会うことのなかった息子・文則と再会するも、文則はかつて幼い自分を見捨てた
父に心を開こうとしない。文則は球磨川下りの船頭を目指し修行に励んでいたが、水害後、
球磨川下りの再開の目処がたたずにいた。一方、孝之の元恋人である老舗旅館「人吉三日月荘」の
女将・山科雪子は半壊した旅館の再生を試みるが、夫の宏一は水害で父を亡くしたトラウマ
抱え、旅館を畳んでしまいたいと考えていた。孝之の隣人・横谷直彦は、妻・さとみの希望で
仮設住宅を出ることにするが……。
豪雨災害の凄まじさが、よくわかる。実際に被害にあわれた場所で撮影をしているのだろう。
舞台は被災地だが、主人公の今西孝之の過去に何があったて、故郷を出ていくことになり、
長らく帰ってこなかったのかがわからないのがモヤッとする。結局最後まで明かされないし。
そこが気になって、せっかく被災地で撮っているのにメッセージが伝わりにくく感じる。
もっと被災地の生活や復興への思いが、わかりやす伝わると良かったような気がします。
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