土曜日、伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」です。
この映画は、ナチスドイツに略奪されたエゴン・シーレの絵画「ひまわり」を巡って
美術オークションの世界で繰り広げられる駆け引きの行方を、実話にインスパイアされて
描いた映画なので、まあ事実に基いているということにして、予告を観て面白そうだったのもあって
観ることにしました。まあスケジュール的にも良い感じだったというのも、ありましたが。
内容は、パリのオークションハウスで働く競売人アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレ作と
思われる絵画の鑑定を依頼され、元妻で相棒のベルティナとともにフランス東部の工業都市ミュルーズを
訪れる。絵があるのは、化学工場に勤める青年マルタンが父亡き後に母と2人で暮らす家だった。
シーレほどの著名作家の絵画はここ30年ほど市場に出ておらず、当初は贋作を疑うアンドレだったが、
現物を見てシーレの傑作であることを確信。思いがけず発見された名画を巡り、さまざまな
思惑を秘めたドラマが動きだす。
絵画に限らず高額なオークションは、関わった人の色いろな思惑があって大変だとホント思う。
こんな高額なオークションには、一生関わりのない身には、ヘエ〜って感じですよ。何だか。
こういうオークションの会社に勤務している人も、少なからず普通の神経ではなくなってそう。
人間関係は、さすがにフィクションなので駆け引きが面白い。研修生の女性は、どうも
好きになれないキャラクターなんだけどね。一番誠実に、そしてまともな神経の持ち主は、
マルタン青年だろう。彼の生き方は素晴らしいなあと思う。そうありたけど、なかなかできないと思う。