バルセロナ
ガウディ設計のグエル公園です。
実業家グエルはバルセロナ市街を見下ろす
山の手に、住宅地を造成し、イギリス風の
田園都市を構想しました。しかし資金面な
どで工事は中断し、その後公園となりまし
た。
1918年パトロンのグエルが死去しまし
た。晩年のガウディはサグラダ・ファミリ
アの作業に没頭します。
1926年6月7日、ミサに向かう途中、
路面電車にひかれます。
浮浪者と間違われた為、手当てが遅れ3日
後に息をひきとりました。
モデルニスモ芸術運動の中心人物で、ガ
ウディより遥かに著名な建築家だったのは
、ドメネク・イ・モンタネール(1850
ー1923年)です。
上流階級出身のドメネクは、マドリード建
築学校で学び、世界中を旅行してさまざま
な建築物と触れ、バルセロナという都市全
体を発展させようと考えました。
政治家にもなり、バルセロナに全てを捧げ
た人生でした。
ドメネクのカタルーニャに対する思いが頂
点に達した作品が「カタルーニャ音楽堂」
です。
多くのバルセロナの芸術家たちが総動員さ
れたモデルニスモ図鑑のような建築物です。
ガウディとドメネク、対照的な二人の建築
家ですが、今ドメネクを知る人は多くはい
ないでしょう。
未完成の建築といわれたサグラダ・ファミ
リアは、2026年(ガウディ没後100
年)完成予定だそうです。
でも、永遠に未完成のままでもいいじゃない
のという気持ちもどこかにあります。
(参考文献:坂口恭平「BAUをめぐる冒険
」 翼の王国2014年11月号)
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