Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

夏のダンス・ウィーク(4)

2023年08月13日 06時30分00秒 | Weblog
① バレエ・アステラス 2023  2023年8月5日[土]~8月6日[日] 

 一部日程がバッティングしている2つのバレエ公演。
 両方観るためには、8/5(土)に①を、8/6(日)に②を観る、という選択しかない(よって、8/6(日)の①は観られない)。
 ①と②とでは、実は、演目もバッティングしている。
 「No Man's Land」(日本初上演)と「ジゼル」である。
 前者は、吉田合々香さんの解説によれば、
 「第一次世界大戦で引き裂かれた夫婦の物語です。この世界大戦で戦死してしまった夫が、最後にもう一度だけ妻に会いに来るというパ・ド・ドゥです。  
 妻である私からは、もう彼の姿は見えないのですが、確実に魂や心で彼がそこにいることを感じさせてくれる、とても心に響く素敵なパ・ド・ドゥで
す。
ということで、能で言えば「夢幻能」といったところだろうか?
 ①では力強さやアクロバティックな動きが強調されていたのに対し、②ではその要素がやや薄められてマイルドな仕上げとなっていた。
 私見では、①②ともその日一番の盛大な拍手が送られたのは、おそらくこの演目だった。
 同じ演目を違うダンサーで観るのは有益なことなのだが、そのことを痛感したのは、初見のため①では十分理解出来なかった、ラスト近くの動きの意味である。
 夫の亡霊が立ち去ろうとするや、妻は夫(の気配)を見失いそうになり、絶望に暮れる。
 すると、夫は静かに後ろから近づき、妻の肩に優しくキスをして、永遠の別れを告げるのである。
 これは、どんなアクロバティックな動きよりも、強く心を揺さぶる動きである。
 このくだりの意味が理解出来た瞬間、胸が締め付けられそうになったのである。

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