ハラスメントの類型と種類
「④過大な要求・・・業務とは関係のない私用な雑用の処理を強制的に行わせる。」
「私用な雑用」とあるのは、おそらく「私的な雑用」の誤記なのだろうが、この種のパワハラは「公私混同型パワーハラスメント」と呼ぶのがふさわしいように思う。
やや微妙な例だが、私もサラリーマン時代、この種の雑用をやった際に違和感を覚えたことがある。
ある朝、出勤前に同僚から、「昨日、部長のお母さんが亡くなった。今日はお通夜なので、部の若手はみんな裏方の作業をすることになった。黒のスーツと、地味な色のネクタイを着用してくるように」という電話があった。
ちなみに、部長のお母さんは社員でも元社員でもなく、会社の若手は一度も会ったことがなかった。
その日私は、夕方から夜にかけて、部長の自宅でお通夜の受付業務をしたのだが、なんとも言えない違和感が残った。
それは、全く面識のない人のお通夜の場という、他人のプライベートな領域に立ち入り、業務として雑用をしなければならないことの不条理(しかも実質的な強制残業)から来るものもあったが、本来であればお孫さんたちなどが最もふさわしいだろうし、そのことを故人も望んでいたのではなかろうかという、素朴な思いから発するものでもあった。
仮に、私が故人であったとすれば、見ず知らずの人(息子の会社の部下)が、自分のお通夜の裏方業務に駆り出されるというのは本意ではない。
また、お孫さんたちなどの役目を、赤の他人が奪っているという見方も成り立つように思う。
私的な雑用の中には、「本来身内の人がやるべきこと」もあるのではないかという気がするのだ。
だから、こうした雑用を業務として行うことは、場合によっては、「本来やるべき身内の人」の領分を侵す越権行為にもなりかねないと思うのである。
「④過大な要求・・・業務とは関係のない私用な雑用の処理を強制的に行わせる。」
「私用な雑用」とあるのは、おそらく「私的な雑用」の誤記なのだろうが、この種のパワハラは「公私混同型パワーハラスメント」と呼ぶのがふさわしいように思う。
やや微妙な例だが、私もサラリーマン時代、この種の雑用をやった際に違和感を覚えたことがある。
ある朝、出勤前に同僚から、「昨日、部長のお母さんが亡くなった。今日はお通夜なので、部の若手はみんな裏方の作業をすることになった。黒のスーツと、地味な色のネクタイを着用してくるように」という電話があった。
ちなみに、部長のお母さんは社員でも元社員でもなく、会社の若手は一度も会ったことがなかった。
その日私は、夕方から夜にかけて、部長の自宅でお通夜の受付業務をしたのだが、なんとも言えない違和感が残った。
それは、全く面識のない人のお通夜の場という、他人のプライベートな領域に立ち入り、業務として雑用をしなければならないことの不条理(しかも実質的な強制残業)から来るものもあったが、本来であればお孫さんたちなどが最もふさわしいだろうし、そのことを故人も望んでいたのではなかろうかという、素朴な思いから発するものでもあった。
仮に、私が故人であったとすれば、見ず知らずの人(息子の会社の部下)が、自分のお通夜の裏方業務に駆り出されるというのは本意ではない。
また、お孫さんたちなどの役目を、赤の他人が奪っているという見方も成り立つように思う。
私的な雑用の中には、「本来身内の人がやるべきこと」もあるのではないかという気がするのだ。
だから、こうした雑用を業務として行うことは、場合によっては、「本来やるべき身内の人」の領分を侵す越権行為にもなりかねないと思うのである。