「人質司法」の誤解アピール 法務省、ゴーン事件受け世界へ動画発信
「司会役の川出(かわいで)敏裕東大教授は、弁護人の立ち会いが容疑者の更生可能性や謝罪の意思を阻害する可能性もあると指摘した。」
この発言について、岡口基一判事は、「一つの発言で、法曹からの信頼を失ってしまった東大教授」と評した。
確かに、川出先生が、弁護人は、罪を認めている被疑者に「(実際はやっているけれども)やっていないと言いなさい。あるいは黙秘しなさい。」、「『すみませんでした』などというと罪を認めることになるから、そんなことは言ってはいけません。」といったたぐいのアドバイスをしていると思っているのだとすれば、とんでもない勘違いをしていることになるだろう。
もしそうだとすれば、この発言は「一発アウト」である。
弁護人が、自白・謝罪しようとする依頼者の意向を妨げることは、おそらく皆無である。
弁護士の職責からして、依頼者の正当な意思に反する行為などするはずがないからである。
あくまで私見だが、川出発言が致命的なのは、刑事弁護の実情についての無理解の点だけではなく、司法システムに対する歪んだ観方を露呈させてしまったところにあると思う。
こうした発言は、おそらく団藤先生や平野先生であれば絶対しないだろう。
川出発言は、東大教授の珍説」などとして、今後あちこちで晒されることになると予想する。
「司会役の川出(かわいで)敏裕東大教授は、弁護人の立ち会いが容疑者の更生可能性や謝罪の意思を阻害する可能性もあると指摘した。」
この発言について、岡口基一判事は、「一つの発言で、法曹からの信頼を失ってしまった東大教授」と評した。
確かに、川出先生が、弁護人は、罪を認めている被疑者に「(実際はやっているけれども)やっていないと言いなさい。あるいは黙秘しなさい。」、「『すみませんでした』などというと罪を認めることになるから、そんなことは言ってはいけません。」といったたぐいのアドバイスをしていると思っているのだとすれば、とんでもない勘違いをしていることになるだろう。
もしそうだとすれば、この発言は「一発アウト」である。
弁護人が、自白・謝罪しようとする依頼者の意向を妨げることは、おそらく皆無である。
弁護士の職責からして、依頼者の正当な意思に反する行為などするはずがないからである。
あくまで私見だが、川出発言が致命的なのは、刑事弁護の実情についての無理解の点だけではなく、司法システムに対する歪んだ観方を露呈させてしまったところにあると思う。
こうした発言は、おそらく団藤先生や平野先生であれば絶対しないだろう。
川出発言は、東大教授の珍説」などとして、今後あちこちで晒されることになると予想する。