Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

数字の読み方

2017年02月20日 07時33分20秒 | Weblog
ドイツの雑誌Strahlenteleに掲載された、12週以後の死産と生後1年未満の死亡と、Medicineに掲載された周産期死亡が、福島原発事故後に増加していることを2015年末までの最新のデータを使い証明した論文

 ちょっと気になったので読んでみたが、因果関係の立証としてはダメである。
 すなわち、福島原発事故後に被災地において死産等が増加しているとしても、その原因は放射線とは限らず、震災及びその後に頻発した余震の影響が否定できないからである。
 そもそも、福島原発の事故と大震災とは同時期に発生しているので、原因の特定においてはこの両者を峻別することが必要である。
 地震との因果関係についてみると、地震による振動の影響は、特に妊婦に対しては大きいと思われる。何しろ、(微細に揺れている)マンション高層階に住む妊婦については流産率が高いというデータもあるくらいである。もちろん、何よりもストレスの影響が甚大であることは、他地域に住む人でも想像できるだろう。 
 結局、放射線と死産等の増加との因果関係は不明ということになる。
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