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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

山ん中の獅見朋成雄

2008-02-15 23:45:36 | 超私的ブックレビュー
前回読んだ『九十九十九』で懲りたと思ったのだが、再び舞城作品を読む。
やっぱりデビュー作の『煙か土か食い物』が自分では一番良かったせいか、以降の作品はどれもしっくりこない。文章や文体などはもうすでに彼独自のスタイルとして固まってきているようですばらしい純文学、ととらえている人も多くいるみたいだが、賛否両論あって一方ではただの駄作なのかとも思ってしまう感があるのも否めないところ。
この作品でもグロテスクな場面もあれば、ラストの未来に向けての清清しさのような描写がありといったこのコントラスト。たしかにこんな表現のできる作家は少ないよなぁ。でも自分はやっぱりダメ。『九十九十九』ほどではないにしろ、相変わらずの長ったらしい文章やへんてこな擬音などやっぱり苦手です。

評価:★☆☆☆☆