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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

東京湾景

2007-06-29 00:58:48 | 超私的ブックレビュー
芥川賞作家、吉田修一の恋愛小説。
どんなにお互いが好き同士であっても、いつかは心が離れて別れがくる。過去にそんな経験をした男と、その彼が出会い系サイトで知り合った女との恋愛話し。2人は過去のトラウマや三角関係などいろんな問題を抱えながらも成長していく。その過程、特に女性側の主人公の心理描写とかは非情に巧く捉えていると感じました。
ラストのシーンは、世の男どもはそのくらいの無茶はしちゃうんだろうな、なんて妙に納得!
それとこれって過去に月9でドラマ化してたんですね。まったくドラマとか見ないんで知りませんでしたが、原作とかなり違って絶対に見たくないつまらなそうなあらすじでした。好きな小説がドラマ化、映画化すると決まってがっかりするような出来、ってことのほうが多いんだよな!

評価:★★★☆☆