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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

となり町戦争

2007-04-16 02:16:28 | 超私的ブックレビュー
“突然始まったとなり町との戦争。しかし銃声も流血もないまま戦死者の数は増え続ける”
そんな裏表紙にあるあらすじを見たら、「おっなかなかおもしろそう」って思いましたが、読み終わってみると期待していたほどでもなかったかな、という印象。
たしかに住みよい町づくりのために戦争をするというアイデアだったり、目隠しをされた車の中で死体といっしょに運ばれるシーンなどは、事実が見えない戦争でも感じることはできる、といった台詞そのままにこの作品の狙いでもあり、おもしろさだと思う。
目に見えない戦争ということで、想像力を働かせて読むには十分な作品だが、役所関係の文書や書類以外は実際にリアリティがまったく無いので、やや中途半端な読後感になってしまった。
期待が大きかった分だけ、なんか全体的に肩透かしをくらったような感じ。

評価:★★★☆☆