西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

地権者の怒りは頂点に

2015-11-18 22:26:36 | 石木ダム
今日、長崎市の出島会館で石木ダム建設予定地を収用するための審理が行なわれた。



昨年12月に川棚町で行なわれた収用委員会で、審理が尽くされるのではないかと地権者のみなさんも私たち支援者も一縷の望みをもっていたが、結果は今年6月に田んぼと畑の明渡し採決がでてしまった。

それで、先月行なわれた2回の収用委員会を阻止し、結局は中止となったのだった。

今回、県は現地調査もせず、長崎市で収用委員会を開くことにしたが、今月6日には急遽収用委員会の規則を改正して、傍聴者を報道関係者のみとしたのだ。




その上、先月19日には退任する収用委員の一人が、ダム建設に反対して抗議を続けている私たちに対して「ブルドーザーで突っ込んで」や「機動隊を入れるかどちらか」などの発言をしている。
また、再任された収用委員の「事務局と一丸となってスクラムを組んでやっていく」との発言もある。この委員、職業は弁護士なのだ。

こんな収用委員会が「公正・中立の第三者委員会」などといえるのか!

11.18収用委員会


地権者のみなさんも私たち支援者も絶対に認められない。そんな思いで、長崎の出島会館へ出向いたのだった。

長崎市の支援者の方が、早くから会館の入口で待機されていたが、それよりも早く収用委員も起業者も中に入っていたらしい。

傍聴はできず、職員に抗議を続けている間に審理は終了してしまった。





私はこの後、会館入り口で収用委員が出てくるのを待ち、出てきた委員たちに「強制収用NO!」のプラカードを掲げ、タクシーに乗り込む委員に「収用委員会解散!」と叫んだが、委員たちは薄ら笑いを浮かべただけだった。

こんな委員会で、この程度の審議で、13世帯60人の家屋敷・田畑、生活のすべてを奪うことが出来るのか!

地権者の皆さんの怒りはどれほどだろうか。

現在の収用委員会は解散し、本来の意味での「公正・中立」の委員会を作って審理をやり直すべきだ。

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