木更津あだ波団

碧丸とゆかいな仲間達!

鬼ひれ酒の そのあまりの美味さに悶絶する!

2014年03月26日 13時50分26秒 | ブログ
先日は木更津市の某所にて、ボートショー帰りのmary-anna氏と魔弾の闇取引を行ったのですが、その際これがめったにはお目にかかれない「オニカサゴのひれ」を頂戴しまして。




なんでも観音崎沖でタイラバをやっていたら、外道でオニカサゴが上がったとのよし。



P3080812 ・・・大物でしたな!




しかもこれが外海でもそうは見られないような特大級写真見せてもらったが、これほどの大きさの鬼が掛かるなら、真鯛よりもコチラ狙ったほうが絶~対に良いですね。



このオニカサゴのヒレを切り取り、丁寧に干したものをこの空気頭が頂いたわけですが、はたしてどんな味がするのか


P3080813 それ炙れ




わたくしの仲間では唯一「鬼好き」の沢辺プロにメールで問い合わせたところ・・・超レアですとの返事。





そうだよな、鬼カサゴ自体バカスカ釣れる魚ではないですものね。

P3080819 福島みやげのお酒です!







帰宅後は早速、この鬼ヒレを使って酒を飲もうと、慌ただしくも嬉々としてその準備にとりかかりました。


昔そう20数年前、栃木は宇都宮の小料理屋にて、初めてふぐのひれ酒を飲んだ記憶あるのですが・・・あれは確かにうまかった!酒に炙った「ふぐひれ」のダシが熱燗に溶け込んで、ゆるゆるときれいな飴色になるのが見ていて面白かったな。

P3080815









この木更津に越してきて自分のボート持つようになってからは、アイナメとカサゴ、そしてショウサイフグを上げたとき、うすら寒い時期限定にて、それらヒレを使った「自家製よろずヒレ酒」でおだを上げたものでしたよ。






だけどやはり本家にはほど遠く、その味よそ様にどうぞと出すほどではなかったのであるが




P3080821 熱いっす

さてコチラのレアな鬼ひれは、はたしてどんな味がするのかしら?大ぶりのオールドグラスに熱燗をそそぎ、そして贅沢にも一枚ものの炙ったヒレを投入、その後はダシが出るまで待つことしばし・・・。よし頃合いだろう、でもフグと違って酒に色が染みださないのですね?

P3080823 ・・・もうちょっと







だがそれ以上に香ばしい炙ったヒレの香りが、熱燗のその湯気ととともに立ち昇ってそれではグビリ・・・・おぉぉっ、うめ~


P3080825 完成じゃ~!







たかがこんな薄っぺらいヒレに、どうしてこれほどの旨味がふくまれているのか?






いやはやそのあまりの美味さに、思わずのけぞってしまいましたよ。

P3080817 ワカメとエノキの和え物で

ママ~大変だよ、いいからこっち来てみろ

これなら酒の飲めない妻でもイケるかと、ちょいと味見してもらいましたが、こくんと口に含んで3秒後には「イィ~」と顔をしかめて、こんなモノ飲んで何が嬉しいのか理解に苦しむというようないちべつくれて、バタバタと台所へ去っていきました。



そう夫婦といえど、分かり合えないこともある。普段はお酌など、たとえオフィシャルな宴席でも煩わしくて(自分のペースで飲みたいので)嫌なのだが、たまには夫婦睦まじく飲ってみたいとこの歳になって思うのだよ。


P3080827 二番ダシで勝負!

だけど自分から言い出すのはちっと恥ずかしので、そこら辺のところを、こう機敏に察知してくれんかの~。あっ・・・いや鬼ひれ酒の話でしたな


今回はこのレアもので一杯飲れて、これはもう大変に記憶と記念に残ったのであるが、一つだけ失敗したことが。

フグと違いそれほどダシ出ないと思い、自分経験なかったとはいえ、ひれ一つ分をまんまグラスに入れたのだが、飲んで後そのあまりの濃さにもうちっと小出しにすれば良かったと・・・う~む惜しいことをしたよ。
と言うわけで一杯目を終えて、そのグラスにまたまた熱燗注いで「二番だしじゃ」とゴッゴと煽り、これはまだまだイケルだろうと、赤いまなこをさらに血走らせ怒涛の三番だしへと突入


人に邪道だ行儀が悪いと言われようとも、だまれだまれ!この美味さは味わったものでなければ、絶対に分かりはすまいよ。

P3090835 カジメも旨いです。




anna高橋氏、貴重な経験させていただき、真面目にありがとうございました。
日本酒はそれほど・・・と、おっしゃっていたが、次回はぜひともご自分で試すことをお勧めします。それでもチョットと言うのであれば、また貰い受けることやぶさかではありませんぞ、ぶふっ!

P3090837 素晴らしい粘り







またお互い旨し魚求めて、東京湾へ繰り出しましょうね







それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!