おちよな毎日2

続「おちよな毎日」。

誰かがいる幸せ

2022-07-17 17:02:55 | 
7月17日(日)

3連休で久々に自分の実家に帰省しています。ごろごろして本を読んで、眠くなったら寝て、たっぷりご飯やおやつを食べて、ぐうたらする楽しい休みです。体重は間違いなく増えていると思いますが。

で読んだ本;

「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」(川内有緒);タイトル通り、全盲の白鳥さんと共に美術館やお寺へ絵や仏像を見に行く体験をつづった本。どういうこと?と思ったけれど、晴眼者の人々が絵を見てそれぞれ感じたことを口にし、それを白鳥さんが聞いて想像したり雰囲気を感じるということだそう。なので、教科書的な解説みたいなのはむしろ邪魔っぽくて、それぞれの人が先入観なく現場で感じたことがそれぞれあってるという感じ。
 同じ絵を見ているのにもかかわらず全然着目点や印象は同じじゃなく、他の人も同じように思ってるに違いないということはただの思い込み。いかに自分は対象物を見ているようで見てないかということにも気づく。
 障害について、自分は他の人にはなれないから100%その人を理解することは不可能だけど、でも、同じ場にいて話して笑いあうことが大事ってほんとそう思う。「できる」ひともいるし、「できない」ひともいる、それぞれがそのままでいられるということの大事さ。


「女ふたり、暮らしています」(キム・ハナ/ファン・ソヌ);韓国の売れっ子コピーライターと一流誌のファッションエディターという、かっこよすぎる職業の女子が40代にさしかかる頃に始めた同居にまつわるいろんな出来事が綴られた本。猫と音楽とお酒が好きで、センスが似ていて、同居するのにこれ以上の人はない!と思って始めた二人暮らしだけど、始めてみると物を持たない主義の前者と物をあふれるくらい持つ後者のせめぎあい等、大小の習慣の違いが時にけんかに発展したりもする。
 長らく一人暮らしを謳歌してきた人間にとってそんな面倒が耐えられるのかしらと思うけれども、次々起こる出来事を解決できるのは、やはり2人の才能やバイタリティー、ポテンシャルの高さ故なんだろうなと思う。自分と全く違う性格だけど尊敬できる相手が間近にいて、そこから得られる刺激があり、新しい世界に踏み出せているという羨ましい関係。