おちよな毎日2

続「おちよな毎日」。

花屋さんが言うことには

2022-06-25 16:10:03 | 
6月25日(土)

35度くらい?真夏の気温。ちょっと午前中用事で近所に出ただけで、うわーしんどいと思って午後は何もせずクーラーの効いた部屋でだらだらしてました。

今月、マンションの外壁改修工事が始まっているので窓の外を作業員さんが行ったりきたりしています。暑くて大変だなー。室外機からの熱風が申し訳ない気がします。

そして今週読んだ本。「花屋さんが言うことには」(山本幸久);勤めてたブラック企業のセクハラ上司からファミレスに呼び出され執拗に責められていた主人公が、偶然居合わせた花屋さんに救われてその店で働き始め、いろんな人との出会いや助けがあって、今までのどん底状態から良い方向へ人生が回り始める読後感の爽やかな話。やっぱりこういう話が好きだな。花の種類あれこれ、花にまつわる俳句や、花言葉などふんだんに出てくるので、花や花言葉に詳しい人だったらより楽しい本だと思います。(出てくる花のいくつかはどんなのかわからなくてぐぐりました)




いつもの通院

2022-06-20 16:25:23 | 乳がん
6月20日(月)

5月の中旬に予約を入れていたのだけど諸般の事情で行けなくなり、あらためて予約を取り直そうとしたら1ヶ月先まで予約はいっぱいだと言われ、やっとこの日。

計算上は薬がとうに切れているはず(99日分しか処方されないから)なのだけど、最近ちょくちょく飲み忘れるので薬がまだ潤沢にあるという不思議。(1日の終わりに、あれっと思ったりすることもあるんだけど、飲んだかどうかわからないのでそのままにしてしまう)


そして今日の予約は朝一番も取れなくて、11時半の枠でした。どうせ1時間は待つからと思い、午前中は出勤してそこそこ仕事した後早退し12時半に病院に到着したのですが、さらにそこから待つこと1時間、やっと自分の番号が呼ばれました。
診察自体は3分くらい。触診して、「異常ないですね」と言われ、次回の予約日時を確認して終わり。
次回の予約も(9〜10月なのに)朝一番の枠は既に埋まっており、12時半〜の予約しか取れませんでした。こんなに予約取りにくかったっけ。担当医もお昼食べてる時間なさそう。


せっかく半休取ったんだから、病院の近くにある小洒落たレストランかハンバーガー屋で美味しいものを食べよーって思っていましたが、さすがに2時近くになって空腹が我慢できず、会計を待つ間に病院内のカフェで適当に食べてしまいました。ちょっと残念。

最近読んだ本

2022-06-11 08:50:57 | 
6月10日(金)

「生者のポエトリー」(岩井圭也);場面緘黙症で他人と会話ができない青年、モラハラする恋人がいる女子大生、荒れた家に生まれ育ち刑務所から出たばかりの青年、妻に先立たれた定年後のおじさん、ブラジルから出稼ぎに来た母に連れられてきた日本語が不自由な少女、市役所でくだらない上司のもとで働く派遣社員の青年のそれぞれの人生が詩を媒介にして少しずつ影響を及ぼしていく話。どの話の主人公もどん詰まりとか、孤独だとかいう鬱屈した境遇なのだけど、胸の中に溜まったいろんな思いを恥ずかしさを振り切って自分の言葉で正直に解放することで自分の気持ちや周りの何かが変わるという、言葉や詩の力の可能性を感じた。

「手の倫理」(伊藤亜紗);視覚や聴覚と違う、触感ならではの距離感の近さ、原始性、相手の状態を感じ取ってしまう怖さなど、いろいろ考えるところの多い本。「さわる」「ふれる」「なでる」‥‥のニュアンスの違い、ふれる方とふれられる方の信頼感の有無や関係性、ふれることで共鳴したり緊張感が走ったり、と考えるほど絶対的な正解というものはないのだなと思う。介護の際も当たり前に触るけれど、それは本当にデリケートな問題なんだと再認識。

「ドラえもんを本気でつくる」(大澤正彦);コンパニオンロボットを作る時に隙のない完璧な機能を持たせようとするより、多少なりともだめだめな部分があって人間が「しょうがないなー」「助けてやんなきゃ」とフォローする余地がある方がロボットに親しみがわくっていうのは本当そう思う。期待値を下げてコミュニケーションを人間の想像力や共感力で補完させ(人間がペットと会話する時に自分の都合のいいように解釈するような)、関わり合いを続けるうちに互いの関係性やロボット自身の能力も育っていき、真に役立つロボットになればいいという。作り込みすぎない、かわいいミニドラみたいなのがいろんな場面で人間を助けてくれたり、寄り添ってくれる未来なら楽しいかも。

「カラスは飼えるか」(松原始);カラスの話にとどまらず、フィールドワークでサルを定点調査する話とか、人間に人気のある鳥の話いろいろ(著者はなぜカラスだって可愛いのに愛されないのかーとぼやいている)も。ちなみにカラスは飼えない(野鳥は愛玩用の捕獲が事実上認められないから)そう。狩猟鳥ではあるから免許のある人は獲れるそうだが。しかし、現実的にカラスを飼うのは難しいとのこと。まず大きいし、いたずら好きだし。著者に言わせると「ヘタレで甘えん坊なカラスがいなくなると深刻なロスになる」...生き物を飼うとそういう目にあうやね。