美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

「チョコレートドーナツ」

2022-03-18 13:48:51 | 本・映画


二人のゲイの男と、ダウン症の少年の愛の物語です。

人が出会った時、恋に落ちるのは、こんな風だと納得させる二人の男の恋が始まりました。そして、母親に見捨てられたダウン症の少年とも、出会ったのです。

3人は、家族として、暮らし始めます。そこには恋があり、愛があり、楽しさと喜びにあふれていました。

でも、世間は、ゲイを偏見を持って見、少年を引き離そうとし始めます。それは、本当に徹底的に悪意と差別のなせる業です。どんなことも認めようとせず、少年を引き離します。

少年は母親に戻されるのですが、母親は面倒を見ることもせず、少年マルコは、自分のうちを探しに、町に出ていきます。そして、3日間さまよった挙句、橋の下で死んでいたのが見つかりました。

ゲイの男の一人ポールは弁護士で、そのことを少年を引き離した人たちにつきつけます。もう一人のルディはショーダンサーから歌手になり、そのことを歌います。それは、心を打つ歌声で、今もその歌を思い出して、涙がにじみます。

人は、存在したときに、もうそのままで愛されるのだと思います。愛するのは、そこにいるからなのだと思います。そういう風に、人と出会うことは、とても幸せなことなのですね。

この映画は、1970年代に、アメリカで同性愛者への差別が普通だったころのお話です。映画は2012年に作られたそうです。私は、映画館で観たのではなく、先日、NHKで放送されたものを観ました。

ルディになったアラン・カミングのとても素敵な存在感に魅せられました。彼の歌声は、心に響く歌声で、私の心は今も震えているようです。


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2 コメント

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Unknown (さくら)
2022-03-22 11:53:51
こんにちは

重いですね 💦  私はなんだかそんな映画から逃げています 
戦争の映像もみない (;´・ω・)

自分が情けなる感じ。。。
差別は悲しいですね  いじめも。。その他多くの理不尽な事
人間って。。。 考えるのを中止したくなるんですよ
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コメントありがとうございました (beautiful-sunset)
2022-03-23 16:06:01
さくらさん、本当に差別はつらく悲しいことですね。人間は、人種や性的なことなどだけでなく、学歴・職業・容貌・性格、何もかも区別して、そして差別に至ることが多いですね。自分の足で立ち、自分を認識して生きられれば、きっと差別などしなくなるのではと思います。自分を認識していないと、きっと他が気になるのだろうと思うのです。そして、多くのほうに入った自分に安心するとか、そんな心がきっと差別を生むのだろうと思います。

でも、この映画は、人を描いて、愛を描いて、とても感動的でした。
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