美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

夫が亡くなって1か月がたちました

2022-09-24 14:11:28 | 私の日々
8月23日に夫は亡くなりました。

その前後2か月は、私にとって精一杯の日々でしたが、夫にとっては、その最後の日々は、どうだったのだろうと心がチクチクと痛みます。

7月頃から、栄養や水分も体が受け付けなくなって、だんだん体に取られるものが少なくなっていきました。

私は、最初のころ、栄養や水分を減らすから、弱っていくのではないかと疑い、いろいろ口を出して、医者や看護師の機嫌を悪くしたのでした。

施設の看護師から、老衰というのは、小腸の中の機能で、栄養を取り込むところが弱っていくので、体がその栄養や水分を持て余すようになるのだといわれました。

夫の体は、手や足が膨らみむくんでいくようになって、それを納得しなればならなくなりました。

夫は、ほとんど目を開けず、眠っているように見えましたが、何かずっと話しかけていると、返事のような声が出たりしました。耳は、聞こえているように思いました。

その頃は、もう毎日面会ができていましたので、私の体力の許す限り、面会に行きました。夫の妹や、私の姪や甥に、もうあまりよくないと伝えると、姪は福岡から会いに来てくれました。甥もお盆の帰省を早めて、岡山から会いに来てくれました。

血縁などというのは、本当にはかないもので、夫の妹は、結局会いに来ませんでした。

夫は、姪が来た時には、目から涙があふれ、甥が来た時には、つむっていた目を開き、ずっと甥の姿を探していたようでした。

そして、8月21日にもう最後ですから、付き添ってもいいと言われ、2日間付き添いました。

ずっと、夫と知り合った時からの、楽しかったこと情けなかったことなどを話しました。しつこく「私と知り合ってよかったよね」というと、夫は「うっ」というような声を出しました。返事だったのだと思います。

22日に母と妹の夫が面会に来てくれて、23日に、妹が面会に来てくれた時、夫は静かに息を引き取りました。毎日私と一緒に夫のところへ来てくれた妹が来たことで、安心して亡くなったのだと思います。

本当に静かで穏やかな顔で亡くなりました。きれいだったと思います。

そのあとは、いろいろな用事があり、今もまだその最中ですが、私の気持ちは、少し落ち着いてきたように思います。

今も夫はそのままの様子で私の周りにいて、時々話しかけています。その姿もそのまま見えるようです。私にとって、夫はきっと消えてなくなることなどないのだろうと思います。

でも、夫にとって、人生の最後はどうだったのだろうと思います。コロナでほとんど家族と会えないままに3年間、辛い日々だっでしょう。会えるようになったら、もう命の最後だったなんて、辛すぎます。

でも、夫の人生をどういう風に考えればいいかはまだわかりません。人に体の世話をしてもらう日々のつらさも、思うたびにかわいそうでした。

でも、夫は、倒れた後、少しずつ元気になり、楽しいときもあったのでしたから、それを思えば少し救われるような気がします。

少しずつ、落ち着いてくると、もう少し私たちの人生が見えてくるかもしれません。どんなに辛く悲しくても、自分たちの人生ですから、受け入れなくてはならないのでしょうね。

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4 コメント

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Unknown (Ray)
2022-09-25 12:48:08
なんと申し上げてよいのか、今の私には言葉が浮かびません。
もし、お会い出来るのなら、ただただ抱きしめてさしあげたい。
お疲れさまでした。ご主人様はきっとお幸せな人生だったと信じています。あちらに行かれても、きっとお幸せに過ごされておられる事と思います。お疲れになられた事と思います。どうぞお身体を大切にお過ごし下さいませ。

気になりながら数日に一回はブログをお尋ねして、ご回復をお祈りしていました。悲しいですが、ご冥福を心からお祈りしています。  
季節の変わり目、くれぐれもご自愛下さいませ。  合掌
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Rayさんへ (beautiful-sunset)
2022-09-25 13:21:56
お優しい言葉に感謝の気持ちでいっぱいです。夫が亡くなる少し前から、亡くなってからの日々は、本当に自分を失っていたと思います。今1か月がたち、少し落ち着いてきて、ああ私も何か夫のこと、自分のことを誰かに伝えたいと思い始めて、ブログを再開しました。何を書けるかもわかりませんが、少しずつ私たちのことやそのほかのことを、書いていければいいなと思います。

Rayさんは、お元気ですか? 季節の変わり目ですから、お大事にしてください。お心のこもったお言葉、ありがとうございました。
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Unknown (karison)
2022-09-26 17:34:49
Beautiful-sunsetさん
 ご主人はとうとう旅立たれて行かれたのですね。長い間の看病ご苦労様でした。最後は病室に付き添われて安らかなその姿を見届けられたようで良かったですね。貴女にとっても出来うる限りの介護をなさって、もう何も悔やむことは無いと思います。これからは、いつもご主人が傍に居られて、語り合い、見守ってくれていることでしょう。そして、貴女の胸の中にいつまでも生き続けてくれると思います。そのうえで、これからのBeautiful -sunsetさんの余生を、悔いのないように味わい楽しんでください。 亡くなられたご主人んもきっとあなたがそのように過ごされてゆくことを願っておられたと事と思います。
 
 落ち着かれたら、また バラや、映画、読書の話題をブルグで語り合いましょう。
 
 
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karisonさんへ (beautiful-sunset)
2022-09-26 22:45:51
コメントありがとうございました。karisonさんのおっしゃるように、私ができるだけのことはしたと思います。そして、おっしゃるように、今もそばにいるように感じています。人が亡くなることは、消滅することではないと強く感じています。私が生きている限り、夫も生きているのだと思います。

本当に、またブログでお話したいですね。よろしくお願いします。
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