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もう以前から、チャーリーは老犬になったと実感していました。耳も聞こえにくいし、目も見えにくいし、時々、椅子の上から降りるとき、どたりと落ちることがあって、これは老犬の印だと軽く考えていたのです。
先日、庭に出ているとき、チャーリーが庭の真ん中で、少し上向きにじっと立っていました。えっ、道が分からないの、と思ったのですが、そんなことはないだろうと、「チャーリー」と呼んでみました。
でも、まるで聞こえなかったように、同じ様子で立っています。変だなーと思い、大きな声で、呼びました。それでも、変わらず立っています。まさか、聞こえないってことはないよね、ともっと大きな声で呼びました。
そうすると、はっとして、私を探しました。私の位置もわからないようです。手を叩いて、位置を知らせると、走ってきたのです。
ああ、耳も目も働かないのだと、その時、胸がジーンとし、驚きと一緒に実感しました。場所も庭の中のどこかということは、わからなかったのかもしれません。
今までも、犬を飼ってきましたから、13才は老犬で、いろいろなところが老いていくのだと分かっていましたが、実際のその様子は、私の心を締め付けてしまいました。
今は、大きな声で呼び、手を振り、手を叩いて知らせています。そうすると、チャーリーは、私たちのほうへ、跳んで跳ねるようにやってきます。その走る姿は、老犬のようには見えないのですが。
年を取るのは、誰にも避けられないことですが、でも、その姿をありありとみることは、やはり心が締め付けられるように思います。死を迎えるときが、もうどうにも避けられないのだと思い知るのです。
いつか来る死が、なるべく痛みや辛さがないようにと祈るばかりです。
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