言の葉収集

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ゆっくり歩け、空を見ろ

2008-03-24 23:33:35 | 読書
ゆっくり歩け、空を見ろ

昨日の春場所千秋楽、橋下大阪府知事とともに東国原宮崎県知事も土俵に上がり、宮崎県産の肉やら野菜やらを、優勝した朝青龍に手渡していた。
ここまでくると天晴である。彼のおかげで宮崎県の知名度はかなり上がった。生産者にとっては、とてもありがたい県のトップである。
この人、宮崎県にいることの方が少ないのではと思うくらいメディアへの露出度はすごいものがある。
県会議員の苦虫を横目に自らは宣伝マンに徹している。その姿勢が一般ピープルの好感をかっさらっているのである。

その東国原知事の著書、「ゆっくり歩け、空を見ろ」を読んだ。
以前このブログで紹介していただいたことがあったので、本屋さんで見つけた時、自然に手に取りレジへと向かっていた。
結構目立つところにあったので、「なぜ今この文庫本?」と思っていたら、どうやら4月にテレビドラマ化され放映されるらしい。
しばらくは他の読んでいない本と一緒に積み上げられていたのだが、タイムリミット(4月1日放送らしい)を前に急いで読まれることとなった。

とても面白かった。面白かったというのは笑ったという意味ではなく、とても中身が濃く堪能したということだ。
「ゆっくり歩け、空を見ろ」とは、著者東国原英夫氏の母の口癖である。
妾の道を選んだ母と、その母を愛する英夫少年。複雑な家庭環境の中での日常は想像し難いが、彼は明るく前向きに生きている。「ホントに?」と疑いたくなるような描写や表現もいくつかあるが、大変読み応えのある本だった。
そして実の父、北村への複雑な感情の表現は見事である。

印象的だったのは二人の父のエピソード。
北村が持っていた写真の話や、母の再婚相手東国原と自転車で二人乗りをしている時の会話。
じーんと胸が熱くなった。
ドラマも観てみたい。

「母思う、心はあの日、そのまんま」

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